「呆けても母は母」わが母の記 未散さんの映画レビュー(感想・評価)
呆けても母は母
文豪、井上靖の母の記。作品を書く時は家族をモデルにしていたらしい。呆けた母を家族が介護する。その大変さをさらっと描いています、おばあちゃまを愛する孫娘の宮崎あおい。演技なのか素なのか凄さと笑いを誘う樹木希林。自分は母に捨てられたと思い込んでいた役所広司が真実を知った時は、思わず目頭が熱くなりなした。最後の海辺で役所広司におぶられる、樹木希林の顔は老いた老人の顔になっていました。誰にでも訪れる老い。93歳の私の母は呆けた事を嘆き、少々壊れてきたけれど訪れるたびに迷惑かけると言ってくれます。この映画は日本の誇れる映画だと思います。
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