「老いるということ」わが母の記 ripc02さんの映画レビュー(感想・評価)
老いるということ
母と息子の絆を通して
母親の老後をいろいろな意味で見つめていく映画
そんな母親はボケて奇行を繰り返す訳だが、、、
人は誰でも老いていく
さらに、本作品に描かれたように認知症を誘発する場合も多々ある
でも本作のそこには、老人看護によくある憂鬱感や絶望感は一切なく
家族の生活の中でみんなで看取るという姿がただただ描かれていて。。。
もちろんその家族それぞれにおかれる環境や状況は多々あるが
親の老後の面倒をみるということは「こういうことだ」と強く感じた
なにも憂うことはない、なにも心配することはない
ただただこの世に生みおとしてくれた両親に感謝しながら
最期まで看取ってあげればいいだけなのだ
この世に存在できたことで享受できた喜びや悲しみや慈しみに比べれば
と思いながら。。。
そんな辛い看護ではやはり家族の支えや助けが重要であり
核家族化が進んで著しい現代だからこそ
今一度家族の在り方を問われているような気がした
人は一人では生きていけない
だからこそ、自分が本当に困ったときに
誰かが手を差し伸べてくれるように
品性を大事にして慈しみを忘れずに生きていかなければいけないのではないだろうか
母親の臨終を伝えた妹の電話
そんな妹に主人公がかけた言葉
心からの労いと感謝の念が溢れていた
ぐっときます。
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