劇場公開日 2011年11月12日

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「アートエンターティメント」恋の罪 xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0アートエンターティメント

2011年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

皆さん、こんにちは(いま11月14日6:15頃です)

こんなに面白い映画は滅多にないだろう。
園子温は、韓国のキムギドク、ヨーロッパのミヒャエル・ハイネと
肩を並べる衝撃的な監督といえるのではないか。
エンターティメント性(万人が納得する、見せるという要素)と
人間の普遍的な側面をあぶりだすアート的な要素。
それを衝撃的に化学反応させて、昇華させる手法はこの作品で、
ひとつの頂点を迎えたといえるのではないか。

人間の多面性を描いた映画だが、
それはだれでも持っているものだ。
この前、ある女優さんが言っていた
「自分がもってる、その役のエキスを絞って、絞って、
絞りこんで役作りします。」と。
そうなんですよね。
人間にはいろんなエキスをもっている。
すごくいい人になったり、
わけがわからないほど、邪悪なひとになったり、
仕事人間になったり、
個人的趣味的なひとになったり。

たくさんのエキスの中で、普段の自分と違う真逆なエキスが現れた。
そんな映画だったのではないかと思う。
とにかく、人間の可能性を描くという意味でも
映画は非常に有効なものだと感じたのだった。

xtc4241