探偵はBARにいるのレビュー・感想・評価
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映画独自のススキノ・ハードボイルド
原作ファンからすると、とってもフクザツな感傷をもたらす映画。
<ススキノ探偵>シリーズの肝だと思ってた部分が軽んじられてしまう一方、そこですか?的要素が強化されているところが悩ましい。
映画として観た場合も、アクションとミステリと人間ドラマとコミカルを総動員しようとしたためなのか何なのか、展開がめまぐるしくて追いかけるのが大変な部分も。
一番ヘンだと感じたのは、
名無しの主人公<俺>が口にする「探偵は依頼人を守らなくちゃいけない」というセリフ。
確かに原作でも「依頼人は護らなくちゃいけないんでね」とは口にしている。ただ、それは原作が持っている"ハードボイルドをマジメに語るのは恥ずかしいジャン?"ってノリが下地にあるのであって、本格的なハードボイルドを目指しているのではない。
ところがyoutube予告編にあるように、映画本編ではいかにも正統派ハードボイルドですというスタイルを提示している。
キャスティングで<俺>に大泉洋を起用していることから、原作への配慮がゼロとはいわない。しかし違和感が否めないのも事実。
そもそも<俺>は業としての探偵を意識していない。たぶんに編集・出版的な事情で「探偵」を冠しているだけで、キャラクターとしての<俺>は"街の便利屋"を気取っているだけなのだ。
だから原作ファンの一人として、また映画ファンの一人として、文句言いたいような、映像化に感謝したいようなアンビバレントな気持ちに叩き込まれてしまう。
映画本編だけ観ていても、複数の事件が一つになっていく流れは駆け足に感じる。
しかし原作もだいたい似たようなもので、説明を入れない<俺>の行動が少しずつ大きな流れを作っていく。
ただ、小説では探偵の<俺>が早足にならないよう小ネタをはさむ一方、映画では小ネタも一緒に濁流飲み込む勢いでドッと押し寄せる。だから読者が受け取るウィットに富んだ作品世界と、観客が受け取る怒涛の映像迫力とは大きなギャップがある。
細かいことを言ってしまえば、<俺>の本拠地であるバー「ケラー・オオハタ」に初老のバーテンダーはいない。いつもは若い岡田というバーテンダーが<俺>の相手をする。
またモンデという喫茶店には、<俺>を挑発的に誘惑する女給も存在しない。
どちらも映画オリジナルだ。
オリジナルが悪いということはない。
映画の尺が小説全部を再現できるわけがないと分かっているから、都合よく登場人物を一人に統合したり、イベントをはしょったりカットしたりはよくある。
でも、原作の雰囲気とは別の路線で味付けするのは、よっぽど注意深くやらないとイメージが壊れてしまう。
それでも映画が成立しているならいいけれど、原作の持ち味と違った形で提示されたら名前だけ拝借したのかと考え込む。
しかし暴力描写に遠慮がなく、主人公がタフで飄々としていて、ヤクザや風俗の客引きなど、<ススキノ探偵>シリーズに込められた猥雑な札幌を映像化しきったことはスゴイことだと思う。
そこは原作ファンとしても認めるところ。甘っちょろいスカした作品に仕上げられたら、それはハードボイルドではない以上に<ススキノ探偵>じゃない。
原作のすごさは、ライトな間口で実はタフなハードボイルドを日本で生み出したことなんだから。
ただ、なまじ再現してくれた側面があるだけに批判しづらく、その点はやっぱりフクザツ。劇場公開中も表現しがたい感情を喚起していたけれど、今回で二度目の鑑賞も、やっぱり言葉にしづらい思いを抱かせた。
端的にいっちゃうと、原作はもっとおもしろいから映画を好きになった人はぜひ読んでくださいってこと。
では評価。
キャスティング:7(他に誰がいるっていえない点で、文句つけがたい)
ストーリー:5(原作をまるごと移植しようとし過ぎた感がある)
映像・演出:8(手加減なしの暴力描写と、逃げずに飄々とした印象の<俺>がうまく出ている)
ハードボイルド:7(なまじ<俺>が「探偵なんだよ!」と言い過ぎるきらいがあるが、それ以外はタフで信念曲げないところが魅力)
原作再現度:8(映画という尺に収めるには困難なことを考えれば、かなりの力技を使っているのは感じる)
というわけで総合評価は50点満点中35点。
映画を先に観れば悪くないと思ったのかもしれない。だから原作未読の人にオススメ。
そして映画を観た人には、原作小説を手に取ることを超オススメ。
そぅ・・まるですすきのに現れたルパン(^O^)♪
俺は・・
脚本が素晴らしい映画が大好きだ(*^^)v
●アンノウンや・・●パルプフィクション・・
●エターナルサンシャインなどなど・・
本作は、(邦画なのに?)脚本が素晴らしい⌒(^・^)⌒
(●12人の怒れる日本人や●陰日向に咲く・・並みに素晴らしい!俺的に!)
俺は、九州在住で、北海道行った事も無いし、行く予定もないが・・
ロシアに近い雪国】ていう独特の異国感?
※都でも府でも県でも無い・・日本唯一の【道】の意味・・。
上手く出せてたように思う。
脚本が素晴らしいが・・
小道具やカメラワークもまた素晴らしいて事だよネ?
なにより・・
演者が『皆』素晴らしいかった(^ム^)
ラスト10分まで読めなかったな・・。
この手が有ったかヽ(^o^)丿?
天才大泉さん・・あんたやっぱスゲェよ(@_@)
イチロー選手や中田ヒデ選手・さんまさんや松本仁志さん桑田圭佑さん並みに・・
日本ショービズ界の寵児現る!!!
いや素晴らしい!
星☆評価は・・
DVD新作¥500基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎◎
モ1回見たい度 ◆◆◆◆◆
おすすめ度 *****
デートで見る度 ◇◇◇◇◇
観た後の行きたいお店】
バー・ケラーオーハタ?
観た後の飲みたいお酒】
『ウィスキーWのストレート』
観た後の食べたい一品】
北海道あられ???
本作は・・
本来99の岡本さんと大泉さんの共演が噂されてたとか?いないとか?
(かなりコミカルにフる予定だったらしい・・。)
松田さんとのコンビでシリアスにフッたからこそ・・怪我の功名?
逆に素晴らしくなった気がする(V)o¥o(V)
&西田さんと高嶋さんが圧巻!!!
迷いなく・・
伯爵・・準品質保証作品に認定!!!
おすすめしまくりです(o|o)(o|o)(o|o)
大泉さん
中年層にはたまらない
「探偵」「松田」、このワードを聞いてあの男を思い浮かべるのは40代以上だろうか。松田龍平の父、松田優作である。中年層男子にとって「松田優作」とはカリスマであり、ヒーローなのだ。私のまわりで松田優作をキライだと言う人はいない。そして彼の代表作は「探偵物語」である。本作出演の松田龍平に、その父「松田優作」の面影がダブり、ほどよい感じにツボを刺激してくる。涙がチョチョギレる思いである。これは私の勝手な思い込みかもしれないが、本作に彼へのオマージュを感じてしまう。そして劇中に「コルレオーネ」や「卒業」などのセリフが出てきて、これまた中年映画ファンの胸をチクチクとやってくれる。なんともそれが心地良いのだ。サスペンスストーリーも良く出来ている。王道と言えば言えなくもないが、最後まで楽しく観ることができた。次作は映画館で観たいものだ。
思いのほか面白かった
北海道札幌はすすきのを舞台にした、大泉洋扮する探偵の物語。思ったよりもハードボイルドで、とはいっても大泉洋なのでかなり3枚目でおちゃらけていて、なかなかよかったと思います。
これってたぶん、松田優作の『探偵物語』のカッコ悪いけどカッコいい的な雰囲気に近いんだろうなあ。
と思ったら、息子の松田龍平が出演しているのは偶然?彼が主役の探偵役をやった方がもっと話題になったのかも。いやいや、でも大泉洋の探偵役が非常によかったからなあ。
当初、この作品は見るつもりがなかったのですが、映画のランキングで上位に食い込んでいて、しかも大泉洋の地元北海道では絶大な人気という話を聞いて、急に見てみたくなりまいた。
まるっきり期待していなかったのに思いのほか面白かったので、この落差も踏まえて★4つです。期待していなかったのも大泉洋、期待を超えたのも大泉洋ということで、この★は彼に贈ります。
わざとらしい演出が逆にアリ
衝撃!
大泉洋が主演ということで、バリバリのコメディかと思いきや…
割とシリアス!(もちろん笑える要素も多いのですが・笑)
何がシリアスって、ストーリーもだけど、大泉さんの演技。
もともと大泉さんの出演している作品を観ていていい俳優さんだなぁと思っていましたが、この作品でますます好きになりましたね。
鑑賞された多くの方がきっと、少なからず見直したでしょう。
ただのコメディ俳優ではないと…。
松田龍平さんもいい味出してた!
小雪さんも…うん。いい。
そして超悪役の高嶋政伸。
最後まで高嶋さんだと気付かなかったです!
後でネットで調べて知って、びっくりしました。
豪華俳優陣もろもろです。
俳優さんのことばかり書きましたが、内容の方はというと、
結構グロいです。
大泉洋&松田龍平というだけで惹かれて、内容の下調べを一切せずに鑑賞したため、冒頭から暴行シーンというのは予想外でした。
血も全編に渡って多めです。
目を背けたくなるようなシーンも…。
個人的に、洋画のグロいのは平気なんだけど、邦画だとリアリティがあってどうもダメなんだよなぁ。
しかし本当にしっかりした内容で見応えがあり、飽きることなく楽しめました。
クスッと笑ってしまうシーンも多々…笑
全体的にバランスのとれたいい映画でした。
もし続編が出るならすごく楽しみです。
記念すべき映画.comレビュー第一弾でした☆
東映っぽい
小雪が…
BARのマスターの声が聞きたい!
舞台が札幌っていうのが、とっても新鮮ですね。
大泉洋が、しっかりハードボイルドしています。
物語は~
ある日、探偵の【俺】(大泉洋)は電話で女性から依頼を受けます。
ところがソレが、自身の命をも危険にさらす事件に発展
クラブのママ沙織(小雪)の夫、霧島(西田敏行)が殺害された事件
地上げが絡む放火事件、関係がないと思われた事件が
次第に1つに繋がっていく・・・というストーリー。
アルバイト運転手の高田(松田龍平)、ボヤっとしてる加減が良いの。
普段は大学の講師で、でも空手の達人。
【俺】とのアクションシーンは迫力満点です。
龍平さんは近頃、お父さんに似てきましたねぇ。
弟の翔太くんの爽やかイメージとは違っていて
今回の作品~
ちょっと優作さんの家族ゲームの時の雰囲気を感じました。
登場人物で気になったのは、悪役の高島政伸
なんだかハリポタのスネイプを想わせる容姿で、キモくて上手です。
注目したシーンは霧島の元妻、近藤百合子(竹下景子)と話すところ。
家の中なんだけど、画面が明るくなったり暗くなったりするの。
外の明るさで時間の経過を知らせる・・って感じじゃなくて
なぜなのかしら不思議です。
それから~
【俺】が沙織の喉元にピストルを付きつけるシーン。
一発で綺麗にスっと、良い位置に入らなんですけどぉ・・・。
私が監督なら、撮り直したくなっちゃうよな~って。
なんだかモタついた感があって、イケてるシーンなのに
勿体ない気がしました。
とっても楽しみにしていた作品だったので
ガッカリするとイヤだな~・・・と思っていましたが
大丈夫でしたよ。
“探偵はBARにいる”星は4つです
まさにエンターテイメント作品
いい出来
探偵はBARにいる
予告を見た途端ピーーンとくるものがあり、見に行きました。
探偵物語、や俺たちは天使だ、等70年代の匂いプンプンです。
(ちょっと今の世界なので、シビア度がましているかもしれませんが、、)
大泉洋さんはこれぐらいできる俳優さんだと思っていました。
役柄を広げ、新しいキャラを作っていってほしいです。
松田隆平さんは、美形ですね。ジャニーズ役者にない俳優のもつ
美を持っている方と思います。
お父さんを引き合いに出されるのは嫌でしょうが、それなりの生きざまを見せてほしい役者さんです。
さて、小雪さん
美しいキラキラ★
個人的には、丈夫なお子さまを生んでください♥
女優てきに言えばも少し無くなった御主人への葛藤が出るところが欲しかったかな?
表情がいつもの小雪スマイルで、何かがモスコシ欲しかった。
「探偵はBARにいる」
奴はそこで、泣いているのか笑っているのか?
社会の片隅、奴はいつもそこにいる。
笑いとシリアスの絶妙な境界線
ユルいです。なかなかのユルさ。
まあ一見地味というか、派手さはないし、めちゃくちゃ金の掛かったセットもない。CGフル多様みたいな特殊効果もないし、主演も大泉洋で華がない。
TVドラマサイズで事が足りるんじゃないの?という、その線ギリギリの『ツクリ』というか。
だから結構イヤミがなくて、サラリと観ていられるというか。
探偵モノと言っても、推理も難解という訳じゃなく、軽い思考で充分対応出来てしまう。
ハードボイルド調の独白もまあ多様するんだけど、当の本人三枚目って感じの探偵さんなんで、親しみが持てるというか。
セクキャバ行くし風俗行くしベロンベロンになったら犬の置き物パクって来るしで、こんな奴、連れに一人二人は居るよなあ、という親近感。
アホとシリアスの絶妙な境界線というか。
大泉洋だから醸せた雰囲気なんだなあ、と。
トボケた助手の高田役、松田龍平との掛け合いも面白かった。
まあ、だからこの『ユルさ』が良かったんでしょうね。
小説チック、漫画チックの様な探偵〈俺〉と助手高田のバックグラウンドには、流石にちょいと苦笑いしましたけども。
あと時間も少々長い気が。100分以内で収めたら、もっとカッチリしたと思うんですけどね。そこまでユルくなくていいよ、と。
でも、キャストの豪華さがそれらをフォローしてくれてるというか、アンサンブルが楽しめました。
西田敏行やら小雪やら、高嶋政伸も頭の線一本切れた迷演技を披露してくれたし、松田龍平のトボケた演技もイイ味出してた(チョイ役中のチョイ役で吉高由里子も出てました)。
続編やる気マンマンな終わり方も、素直で宜しいじゃないですか!
うーん。そうだなあ。
あのBARの電話を、また鳴らしてやって欲しいなあ、と。
そう思った次第です。
今年の日本映画のNo.1エンターテイメント!
改めて、映画はエンターテイメントであるべき、と観て思った。
ストーリーの面白さは勿論、テンポの良さ、洒落た台詞とユーモア、雪の町ススキノを舞台にした雰囲気…どれもがイイ!
日本でこんなに面白い探偵ハードボイルド物は、「探偵物語」や「濱マイク」シリーズ以来だろう。
そして何と言っても、キャストの魅力!
大泉洋、イイ!二枚目半な探偵“俺”は、ハマり役!メインタイトルバックでススキノを歩く姿は様になっている。また、どことなくルパン三世を彷彿とさせる。
松田龍平、ナイス!腕っ節は強いがマイペースな“高田君”、最高の相棒!今年は「まほろ駅前多田便利軒」もあって、イイ役に恵まれている。
その他、共演者も適材適所。
小雪はもうメッチャ美人だし、高嶋政伸の悪役は驚きだし、松重豊や西田敏行はさすがの貫禄。
やっぱりキャストが映えると映画は面白くなるし、さらにストーリーが面白ければ、最高のエンターテイメント!
第2弾の製作が決定したが、これはもう大賛成!
“俺”と“高田君”の名コンビの活躍、また早く見たい。
出来れば、来年の上半期中に(笑)
制作者の方々、お願い致します。
ハードーボイルド?
面白いよ。
探偵物語+ルパンⅢ世
最高に楽しめました。
観る前の予想は、たぶん昔のテレビドラマ、探偵物語の優作さん風
かと思っていましたが、観ているうちに大泉さんが
ルパンⅢ世に見えてきました。(痩せてる外観も似てるが内容的にも(笑))
この二つの面白い所をギュッと良い所取りしたら、この映画に
なったって感じですね。
松田龍平さんて事でも、探偵物語の優作さんに
ルパンⅢ世は、作者のモンキーパンチさんが、大泉さんと同じく
北海道出身って事で、ちょっと繋がる訳っすね。(^^:ムリヤリ?
映画の舞台も、札幌ススキノって事で、地元の見慣れた景色や
御当地タレントが随所に出てくるのも、この映画を楽しめた要因だと
思いますが、北海道を知らない人でも、充分楽しめる作品だと思います。
原作がシリーズ化している事もありますし、今後シリーズ化して
大泉さん、松田龍平さんの代表作、代名詞になるような作品に
更に飛躍して、なって行って欲しいですね。
大泉さんと松田龍平さんばかりになりましたが、他の方達も凄く
良かったです。
特筆すべきは高嶋政伸さんでしょう。
あの憎憎しさ、恐ろしさ、存在感ありました。
見終わった直後から、もう一度映画館で観たくなりました。
観て良かった映画は今年も数作観てますが、観てこれだけ楽しかった
映画は、これが最高でしょう。
強く強く、次回作を望みます。
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