探偵はBARにいるのレビュー・感想・評価
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高嶋政伸の独壇場
『探偵はBARにいる』
探偵 "俺"の女の愛し方
俳優、大泉洋 目当てで鑑賞しました。
アクションに体当たり、いつもの笑いを引き出すところではにんまり、探偵役としての人物像は他の方が指摘されていましたが、なるほど、和製ルパン3世のようにもとれます。松田さんとのコンビも絶妙でした。
一度目はストーリー全般を掴み、ストーリー自体を愉しみ(原作未読なので)
二度目を観たときは、"俺"が謎めいた依頼人の女にどんなふうに惹かれていき、最後のクライマックスシーンを迎えたのか・・・という視点で観ました。
それには、全編通して流れる彼のつぶやきだけに耳を傾けるとわかりやすかった。
「最初から最後まで俺を怒らせる女だった」というような一言を吐くのですが、そこが何とも言えない彼流の愛情だったんだなと、感じたところです。
相手役の小雪さん、舞台となったネオン繁華街のシャンデリアの眩しさにも、また雪一面の原野の白さにも負けないくらい、綺麗でした。 (3.8点)
中途半端に終わってしまった
大人の雰囲気
映画全体の雰囲気がしっかりしててすごく良かった。
探偵の個性的な生活。毎晩行きつけのBARに行って同じ席に座り、ギムレットを頼んで煙草をふかす。そこでBARにかかってくる電話から依頼を受ける。
これだけで本当にいい雰囲気。ハードボイルドだけどどこか紳士的?あれ、大泉さん…こんなにかっこよかったっけ…?ってなりました。(笑)
高田の頭良いし超強いけどねぼすけっていうキャラもすごくよかったし、龍平さんあの眼鏡似合いすぎです(笑)かっこよかった(笑)
とにかく主演の2人ともかっこいいの!(笑)
で音楽もいいの!オープニングで流れるテーマ曲も劇中歌もどっか古臭いけどBARの雰囲気とすごくマッチしてた
ストーリーも切なくて、ちょっとバイオレンスなシーンもあるけど、見終わってからも見た人をそのまましばらく離さない様な余韻のある映画。ラストシーンで流れるピアノ…本当によかったなぁ。
コメディ要素もあるけど、基本的にはハードボイルドな探偵映画。爽快さや面白さを追求する人には向いてないかも。しっとりとして切ない、大人の雰囲気のある映画でした。
キャスト最高!!!
ハッピーエンドじゃないとこがいい
大人な映画? って感じ?
ハッピーエンドじゃない終わり方がなんかいい。
そして、この映画の面白いところは探偵のはなしだけど、探偵がメインで役に立ってたわけじゃないところだ。
すべて小雪演じるさおりの指示で探偵は動いていただけ、すべては小雪の思惑通りにことがすすんで、さおりのイメージしたストーリーが完成した! ってはなしでした。
あえての昭和テイスト
個人的嗜好として
ハードボイルドは『軽さをまとった』というのが好み。
日本製でいえばTVドラマ『探偵物語』=松田優作が至高。
原作は未読だが、そーいったハードル設定をしてみても
この映画は合格といっていい出来だと思う。
『探偵物語』を引き合いに出したのはご子息が出てるからですね。
ハッキリ言って松田龍平はもうけ役。
探偵の運転手、というか相方。
掛け合いはバディムービーのようだし
キャラ設定はオイシイし
龍平独特の濃さを今回は薄めて、ライトでいい味。
おっと主役の話も。
今まで大泉洋は特別好きでも嫌いでもなかった。
笑いの要素がない役者のコメディ演技は失笑ものだがその点は心配なく見れた。
シリアス演技の重さ不足かなとも思ったが全体的には悪くない。
物語=探偵への依頼+謎の解決は
ミスリードを散りばめ、先を読まさないようにしてある。
脇役も中々良かった。
特に高嶋政伸。(今後は怪優への転向を勧めます)
1つだけ文句があるとすれば
大泉洋がボコられた後、回復するのはかまわないが顔がキレイに戻りすぎ。
あそこは『チャイナタウン』のジャック・ニコルソンよろしく
絆創膏を貼った顔でやるべきだな。
オセロを置いているバーに行ってみたい気分になりました。
ご存知大泉洋
北海道の英雄は、やはり凄い
2のレビューが先になってしまった。
この原作だが、初期の頃は舞台、キャラクターの設定や文体が気に入っていて4,5作目くらいまで読んでいた。最近のこのシリーズは、気に入らないモノをこき下ろしているだけの悪態文章なので見向きもしていないが。
で、この映画は原作の第2作目である。
前述のとおり、自分の興味は「舞台、キャラクター、文体」なので、果たしてそれが、どこまでスクリーン上に再現されるだろうか、と言うだけで劇場へ行った。
惜しかったなぁ、と思う。
カメラワークはドラマのように平坦でもなく、ハリウッド映画のように凝ってもいない正しい日本映画って感じだし、キャストについては大泉洋、松田龍平、は間違いなく満点だと思う。大泉洋は、言動と文体優先で、原作がやたらしつこく書いている「俺」像を無視している点がナイスだと思う。因みに原作で作家が主張する「俺」は風貌の説明部分だけ切り出すと、ゴッドファーザーヴィトコルレオーネを肥らせて下品にしたチンピラだ。あのセンスを無視したと言う一点だけでもこの映画はキチンと評価されて良いと思う。
高田は、原作ではそんなにくどい説明が無く「何があろうとマイペースで空手が強い」て事で、松田龍平がキッチリ演じてくれている。
このペースで周りもライトな感じで固めていけば少なくとも4.0は出していたと思う。
問題はね、小雪さんと、西田敏行さん。好きな役者さんなんだけど、原作ではキャラクターイメージが、ほとんど表現されていない薄~い存在なので、スクリーンに再現て目で見ると、色の濃い役者さんはどうしてもやり過ぎに映ってしまう。
ま、これがマイナスの主な理由です。
2に書いたんだけど、2が1作目なら主役2人と、ゴリって時点で4.0は堅かったです。
古臭いハードボイルド喜劇のようだと思ったが、小雪が実に魅力的だった
総合75点 ( ストーリー:75点|キャスト:80点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
緩いお笑い系番組に出ているときの大泉洋は大好きなのだが、多少は喜劇路線が入っているとはいえハードボイルド探偵物語に出ていると締まらないなと最初は思ってみていた。いかにも映画の中で探偵が乗りそうな古い車が登場してエンジンが始動せずに煙を出すとか演出もわざとらしくて大袈裟だったりで、まるで80年代の作品のような古臭さを感じた。物語も最初はよくあるありふれたもののように見えた。突然携帯を取りに戻って重要な場面で西田敏行が一人きりになるとか、あちこちに設定された前振りが、小雪がいかに裏があって怪しいかを示していて展開も単純そうだった。
それが後半になって小雪の話がたくさん出てくると、銃の確保や取扱い方の練習はどうしたといった現実性はともかくとして、急に展開がどんどん変わっていく物語が面白くなってきた。彼女の強い意志と行動が一体何に裏打ちされているのかというのもしっかりと伝わってきて、彼女の芯の強さと思いの強さがわかり、人物像にものめり込めた。「ラスト・サムライ」に出ていた時よりも今回のほうが良かったです。
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