劇場公開日 2011年9月10日

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「時代と場所の演出がいい」探偵はBARにいる 87さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0時代と場所の演出がいい

2022年6月9日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

ずっと気になっていたので今になってネトフリで見つけたから見た。ミステリー系にハマっててその系統だと思って見たが、想像とは少し違った。

大泉洋演じる"探偵"。小説や映画の探偵というと、ホームズのような頭が冴えて推理を展開し、事件を解決する姿を想像する。

私もその想像をして、謎解きするのかなと思いながら見てみたが、このドラマの探偵は、どちらかというと、現実の探偵に近い。

依頼人からの指示に従ってどこかへ行ったり、人を調べたり。大泉洋の身のこなしが軽いのもノンフィクションの探偵味が強い。

映画の内容もミステリーやサスペンスという雰囲気ではなく、私はヒューマンドラマだと思った。探偵の人間味もよかったけど、霧島は堪んないなあと思った。あの滲み出る感じは西田敏行ならでは。人としての魅力が溢れてる。高田は思ってたより出番少なかったけど1番すきなキャラクター。こういうシリーズものはレギュラーキャラの魅力は重要。あと沙織もよかった。ハマり役すぎる。

全体的に役者が素晴らしかった。すごくよかった。その点でもヒューマンドラマの雰囲気が出てるのかもしれない。

あと半ばヤクザ映画みたいになるのも想像とは違ったけど、元から好きなので面白く見れた。任侠もの好きな人も楽しめるんじゃないかなと思う。

最後に、何より映画の雰囲気と時代が堪らなくいい。少し昔の人と人の繋がりが濃かった時代。ススキノが舞台で、ススキノらしさも感じるけど、どこに住んでる人でも懐かしくなるような雰囲気で、それがとてもいい。バーとか喫茶店とか、あの世界観は堪らない。あの渋い感じと探偵って組み合わせだけでわくわくするなあ。

次の作品も見ようと思ってる^ ^

87