「不思議な映画」東京公園 harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議な映画
何とも珍しい映画だ。
公園をテーマに繰り広げられる人間ドラマ。決して泣けたり笑えたりする映画ではない。
静かに淡々と観るものに優しく語りかけてくるほのぼのとした映画なのだ。
なので感動する映画=良い映画という人には不向きな映画と言えるだろう。
だがこの映画、なぜか郷愁を誘うのだ。期待と不安の入り混じった、入学直後の小学生のような不思議な感覚になって観ていた。
また登場人物それぞれの事情や悩み、人間模様も温かく描いている。見せ過ぎたり、語り過ぎたりしていないのだ。
また色彩にも凝っている。
井川遥のセリフの無いオーラだけの演技、小西真奈美の瞬きの演技、見事です。
決して誰が観ても面白いという作品ではないし、もろ手を上げてオススメするものでもないが、記憶には残りそうな映画ではある。
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