「女心のわからない春馬くん」東京公園 M hobbyさんの映画レビュー(感想・評価)
女心のわからない春馬くん
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なんだか不思議な物語を観ているようで、とても人間臭さの残る映画でした。
決して器用では無い主人公の光司を三浦春馬くんが演じていました。彼の作品にこんな映画があることを知らなかったので、鑑賞できてよかった。
血の繋がらない姉と弟。
大切な人を突然失う経験をした女性。
ゲイなのに過去に結婚を経験したバーのマスター。
愛している妻を信じられずに尾行を頼む歯科医の夫。
彼らそれぞれに物語があり、心の中にそれぞれの想いがあり、その人達に関わる主人公。
カメラを生業にしていけるのかどうか悩みながらも、公園で家族写真を撮る。そもそもの彼の写真のルーツが家族であったり母親であったり。
分かりやすいストレートな言葉があったりするわけでもない中で、長年お互いの心に秘めてきた想いを静かに開ていく光司と姉(小西真奈美)のシーンは、今まで観てきた映画にはない新鮮さがあり。とても静かで、でも2人の想いの強さを感じずにはいられないほど力強く美しく儚いシーンでした。
小西真奈美さんの表情がとってもとっても印象的でした。どうしようもない恋というのは、なんと切ないものなんでしょうか。をこれでもかと見せつけらました。
個人的にはモテモテ男子役の春馬くんが好きですが、女心が分からない役もとても素敵でした。
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