リセットのレビュー・感想・評価
全5件を表示
腑に落ちぬ
いまだに映写技師っているんだ、とか、休憩時間に普通に飲み物買いに行くんだ、とか、売店の女性との何か思わせぶりな会話とか、出だしは期待感満載の好調な滑り出し。
さて、停電後に人の中身だけが消えて服だけが残っているとうい不思議な状況。ここまでは、面白かった。
しかしこのあとの展開がどんどん萎縮してゆき、閉塞感のみ。売店の女性はどうなった?そんな関連も霧散し、ただ思考能力を奪われた悪夢の中で悪あがきをしているような展開に。
燃えるものを集めて燃やせよ、なぜそうしない、と電気式の光だけに頼る連中にイライラ。松明に火をつけるシーンで、なぜ建物に火を付けることを思いつかないかな。
その松明で自動車のガソリンに火をつけたりとかも。
制作側の大人の事情なのか、確かに人が消えるシーンは単に服だけ残しておけば良いし、自動車もクラッシュなどなく適当に並べて置いておけばいいし、建物燃やしたりしたら制作費がかさむだろうしと、低予算の制限の中での苦肉のアイデアでなんとか完成させたのだろうとは想像がつく。スタッフの悲哀を想像。もっと予算をつけてリメイクしたら良い映画になる可能性はある。
設定は良いんだが、なんだかね。
設定は良い。
けど結局生き残った人間のワガママで続々と死んで行くだけ。存在するのセリフは意味があったのかな?結局消えてるし、その前になぜ生き残ったのかも分からず。う~ん?最後にはあの少女だけが余裕でノウノウと生き残ってるのが意味不明。途中こんな状況でコケて足痛めるか?ってぐらい色んな人間がマイナスになる行動します。それがイライラします。
七番通りの消失
ある夜、突然。
街中の人間が衣服を残して、忽然と姿を消してしまう。
何故か姿を消さなかった、一部の残った人々の運命は?
物語の導入部分は、ナカナカ惹き付けられるものがありました。
その後の、脱出劇(というか「悪足掻き」でしょうか?)は、まあ普通にドキドキするレベル。
ちなみに原題は『VANISHING ON 7TH STREET』(7番通りの消失)
日本版タイトル『リセット』は、ある意味ネタバレになっちゃってます(苦笑)
日本用に判りやすいタイトルをつけるのは良いんですけど、もう少し考えて欲しいですよねぇ。
何者か(恐らく神?)の手によって【リセット】されてしまった人類。
その終わりと始まりを描いた作品だということが、最後まで観ると判る仕掛けになってます。
作中でも話が出てきますが、神の存在を意識せざるを得ないですね。
無宗教の多い日本人には理解しづらいかも知れません。
ちなみに、主演のヘイデン・クリステンセンの役名が『ルーク』というのは、わざとなんでしょうかね?
現代版ロアノーク島事件
なんとも不思議な映画である。謎だけを残して映画は、終わってしまった。
なるほど16世紀に起きたロアノーク島の失跡事件がベースになっていると劇中くどいくらい(映写機係りの男の読んでいた本、CROATOANの落書き)あったとおり当時も謎だったのだろうと想像する楽しみは与えてくれるが、それがどうしたと言いたくなる気持ちもよくわかる。闇が怖いのでなく見えないことが恐怖なのかもしれない。諸君!昼の光に夜の闇の深さにがわかってたまるか(ニーチェ)!なんだよっ。
全5件を表示