劇場公開日 2011年6月11日

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「笑いと涙でぐちゃぐちゃになりました」さや侍 navi555さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0笑いと涙でぐちゃぐちゃになりました

2011年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

 監督の松本人志さんがテレビのインタビューで、この映画は僕が撮ったということを意識しないで見て欲しい、というようなことを言っていたので、そういう気持ちで見ました。
 見て良かったです。普遍的なテーマが斬新な手法で描かれています。私は野見さんを初めて拝見するので、「俳優ではない人が主人公を演じている」としか認識がなく、これまでのバラエティーでの彼の姿に影響されず、固定観念や予備知識など何もなく観ました。前半は、演出が過剰で余計なセリフが多いと感じました。しかし、中盤から野見さんのがむしゃらな姿勢に引き込まれ、ところどころで笑わされました。クライマックスの手紙のシーンで涙がぼろぼろこぼれ、ラストで泣いた顔で大笑いして、劇場を後にする頃には「この監督の映画をまた見てみたい」と思いました。
 手紙のシーンはあまりの格好良さと感動で、鳥肌が立ちました。素晴らしい方がいらっしゃるんですね。早速CDを買おうと思います。
 この作品はたえ役の熊田聖亜ちゃんと門番役の板尾さんがいなければ成立しなかったのではないでしょうか。お二人とも素晴らしかった。特に、笑いも感動も観客に届けられる板尾さんの凄さを再認識しました。
 パンフレットも購入しました。俳優ではない野見さんが出演したからこその面白いエピソードが満載でした。
 もしかすると私のように、松本さんが結構好きだけど松本さんのマニアほどでもない、という普通の人が一番楽しめるのかもしれません。
 温かい映画でした。

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navi555