「現代邦画界の中で、気品すら漂う気骨ある作品を次々に世に問う山田監督に改めて敬服した作品」東京家族 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
現代邦画界の中で、気品すら漂う気骨ある作品を次々に世に問う山田監督に改めて敬服した作品
この作品が制作されている中、人知を超えた災厄が日本を襲った。
山田監督は撮影を一時中断をし、黙祷ののち、更に気合を込めて家族の再生をこの映画で描き切った、と様々なレビューで知った。
東北地方で青春時代を送り、多くの友人が福島県庁を始め、東北の各所で働いている中で、個人の力で出来る事の限界を感じていた身として、申し訳ない気持ちとともに日本映画界の大監督である山田監督が上記の気概で映画を撮ってくれたという事実に、映画人としての気概を感じるとともに、感謝の気持ちで映画館に足を運んだ事を思い出す。
映画としての完成度は流石というものであり、作品の面白さに満たされて映画館を後にした。
山田監督はこの作品の後も現在日本の抱える重いテーマを喜劇の風味をまぶしつつ、鋭い視点で我々に問いかける作品を早いペースで上映されている。
しかも、商業ベースで、きちんとした結果を出しておられる。
凄い監督である。
<2013年1月19日 劇場にて鑑賞>
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