「筋肉2倍」ワイルド・スピード MEGA MAX pipiさんの映画レビュー(感想・評価)
筋肉2倍
車好きを切り捨てた分、筋肉2倍になった(笑)
やっぱり車はもうどうでもよい描き方になっちゃいましたね。
痺れるポイントと言えば最初の「伝説の3台」かなー。でもアメ車はそんなに好きじゃないから微妙だなぁ。
ヴィンスが乗っていったのデ・トマソ・パンテーラよね。子供の頃スーパーカーカード持ってた。その頃はわかってなかったけどこれってイタリア車にフォードの大排気量エンジンを積んだってとこがポイントだったんだね。
それからドムが脱出&ブライアン救出に使ったのがコルベットスティングレイ。
(こいつら、海に落っことしやがったけどw勿体ない)私よりずーっと歳上の皆さんに結構好きな人達がいた記憶がある。
そしてミアが乗っていった本作のキーとなるGT40。
でもさすがに60年代のル・マンとかは生まれる前だし、もうピンとこないなぁ。あ、待てよ?「フォードVSフェラーリ」のヤツだ!そーだ、そーだ。あの熱い逸話の車だ。思い出した。
デ・トマソ・パンテーラも元々「GT40のイメージを踏襲するスポーツカーを!」というコンセプトで開発が進められたんだね。
日本ではもちろん「GT(グランツーリスモ)」という名前に対しての憧れが急上昇。
セリカ2代目の有名なキャッチコピー
「名ばかりのGT達は道をあける」でトヨタがニッサンに火花バチバチの挑戦状を叩きつけたんだったなぁ。
(名ばかりのGTとはSOHCだった5代目スカイラインへの隠喩、てか挑発w)
そんな系譜が連綿と続き、今、ブライアンの愛車がGT-Rというのはなんだか感慨深い。
あとはなんだかなぁ。007とルパン3世とジャッキー・チェン映画のミックスみたいになっちゃったね。
チャージャー2台で金庫を引き回すのも面白いのは車2台のコンビネーションくらいだし。
ブライアンとミアのおめでたに対するドムの反応とかは良かったよね。
エレナがプロファイルからドム&ブライアン達の人間性を信じた件も好ポイント。
集結した「ファミリー」が昨今うんざりするポリコレとはまったく関係なさそうな雰囲気でごく自然に人種の壁を越えてるところは非常に好感が持てた。「これでいいんだよ!」って思いましたね。
レイエスに計画を知られ、金庫強奪はもう無理だ、とドム以外の全員が諦めかけた時、筋肉2倍になったのは笑った。
良かったのはこんなとこかな。
まぁ、基本的に楽しいお気楽映画でありました。熱くなれるポイントは特に無かったです。