「飛び抜けた何かがあるというわけでもないのかな」コクリコ坂から ringoさんの映画レビュー(感想・評価)
飛び抜けた何かがあるというわけでもないのかな
ていねいに作られているし、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』あたりの難解なファンタジー路線よりはずっと好きだけど、飛び抜けた何かがあるというわけでもないのかな。
舞台が横浜の山手だということで注目していました。映画で描かれている時代から約20年後、私は山手にある学校に通っていたので、昔の山手はこんな感じだったのかなあと、興味深く見ました。根岸線ができる前は横浜にも路面電車が走っていたというのは、知識では知っていても、絵として見せられると俄然イメージが広がります。
昭和の生活を描いているところは『ALWAYS三丁目の夕日』と似てますね。けっこう好きかも。
大学生を中心とした学生運動ですら身近ではない世代なので、高校生が学生集会を開くというのは、自分の中には全く持っていない感覚でした。うちの学校、当時は生徒会すらなかったからなあ。
長澤まさみの声はすぐそれとわかりましたが、岡田准一は意識しないとわかりませんでした。他にも有名な俳優さんがいっぱい参加しているはずですが、どのキャラクターを誰が演じているのかわかったのは意外と少なかったなあ。それはつまり、声の演技が自然に絵にハマっていたということだと思いますが、俳優さんの個性はあまり感じられなかったということでもあるのかもしれません。
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