「疑問が残った」アイ・アム・ナンバー4 harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
疑問が残った
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映画は今や3Dで観る時代である。画を立体的に観ること自体は映画の進化なので楽しめば良いと思う。しかし、ただ眼だけで見ていたら大切なものが見えないことがある。ベスト・キッド(2010)でジャッキー・チェンは言っている「目だけに頼ると、真実が見えなくなる」—映画もそうである。画だけを観ているわけではない。画の裏側にある世界観や歴史などを考え、感じながら映画を観ている。それが作品に奥行きや幅を作っているのだ。アイ・アム・ナンバー4を観て湧いた疑問点が幾つかある。敵の異星人はどれくらいの規模(人数)なのか?(たった数人で地球を壊滅するつもり?)ナンバーの9人に拘らず無視して地球壊滅計画を遂行するべきではないか?そもそもナンバー4は自分の特殊能力に気がついてなかったのだからなおさらだ。ナンバー3の死によって覚醒しようが無視して良かったのでは?異星人VSナンバー1〜9で9人を倒すことが目的なら分かるが地球壊滅を謳ったわりに規模が小さな戦いに感じた。エンターテイメントの世界なので、ストーリーを壊さないための疑問点は出ても仕方ないと思うが、ストーリーを成り立たせなくするような疑問点が出てはいけない。この映画には奥行きと幅が足りないように思えました。
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