「パンフレット買おうと思ったけど、高かった」攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
パンフレット買おうと思ったけど、高かった
シリーズは未見でしたが、
・予告編の画像の美しさとスケール
・『東のエデン』の神山健治監督
・『劇場用マクロスF』の菅野よう子さんが音楽を担当
3点の魅力に抗うことはできず、
公開2日目に、予め先売り券で良席をゲットして参戦してきました。
◇ ◇
鑑賞当日は、予想以上の大混雑で、エレベーターホールには長蛇の列。
3D作品で、鑑賞料金が2,000円と割高なのにも関わらず満席(驚)。
劇場から溢れ出しそうな熱気の中、上映開始を待ったのでした。
★彡 ★彡
音楽よし!
映像よし!!
ストーリーよし!!!
パンフレット高し!!!!(泣)
音楽は、オープニングシーンで、いきなり鳥肌!
音色は、『マクロスF』よりも、『空の境界』っぽく感じました。
この系統の旋律はCDを購入して繰り返し聞くほど愛していますので、
ストーリー上、仕方がないのかもしれませんが、音楽が掛かるシーンを、
もう少し、増やしてほしかったです。
映像、特に人間が電脳で繋がる
ネット系のシーンの3D効果が抜群でした!
一部、「ここ2Dでいいんじゃない?」ってシーンもありましたが、ご愛嬌ってことで♪
ストーリー、
こういう複雑な作品、好きなんです❤
昨年の『いばらの王』ほど、難解ではありませんでしたので、
序盤はストーリー背景を、なかなか把握することができず、苦しみましたが、
理解し始めた中盤以降は、映画館ではなく、まるで自宅で観ているかのように、
どっぷり集中しきって、作品の世界に、酔わせていただきました。
神山健治監督、
『東のエデン』の最終章で落胆させられましたが、
今作で、マイナス分を取り戻しただけでなく、
お釣りまでもらってしまったような感じです。
もし目の前に監督がいらっしゃったら、
「ありがとうございます!!」と
両手でガッチリと握手をしたくなるくらい、
テンションを高め、気持ちを高揚させてもらえました。
死をキーにしながら、
現代社会への警鐘も忘れない。
・電脳
・記憶の移し替え
・高齢化社会
・強い正義感の表と裏
・仲間、部下を信じること
・国を牛耳る官僚と政治家
オープニングから見ていくのと、
エンディングから遡っていくので、
同じ場面でも感想が異なる多様性。
予告編でも流れていた
トグサが自分の娘を左手で握り、
右手で拳銃を持ち自分の頭につけるシーン。
オープニングから見ればハラハラするだけだけれども、
エンディングから遡ると、そこには崇高な計算が見え隠れする。
特に終盤にかけては、こんなシーンが連続。
エンドロールが流れ始めた瞬間、疲れが一気に出てしまいました。
あまりにも作品に夢中になりすぎてしまっていたから(笑顔)
そして、パンフ売場へ。
なんと、1,000円。
作品と、あわせると3,000円かよ!!
買いたかったけれども、泣く泣くあきらめました。
★彡 ★彡
「こんなストーリー、よく思いつくよなぁ」
映画を見終わった2人の男性が興奮しながら話していました。
わたしも全く同感です!!!!!
『東のエデン』でも、全く同じことを感じたのですが、
神山健治監督の頭の中の世界は、一体どのようになっているのでしょうか?!
ヒントになるセリフを散りばめながら、
わかるようでわからない、いや、わからないようでわかるエンディング。
あのシーンの、あのセリフが、案外キーだったのかもしれないな・・・
そのように自分を納得させ、この作品に対するけじめをつけました。
5点満点を
お贈りするだけでなく、
一言付け加えさせてください。
頼む!!!続編!!!!!!