「課長っ~、今回の原題なんですが・・・・」スリーデイズ しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
課長っ~、今回の原題なんですが・・・・
山岡
「『THE NEXT THREE DAYS』」って言います・・・」
課長
「おいおい、またDAYSかよ、アメ公アフォばっかりじゃの」
山岡
「どうします、課長?無難に『ネクスト3デイズ』あたりにしときます?」
課長
「まんまかあ、もうちょい、考えたフリしとこうや」
山岡
「では『ネクスト』」
課長
「それ、あのクソ映画のタイトルまんまじゃねえか」
山岡
「失礼しました。では『3デイズ』」
課長
「(無視して)そういや、こういうの、いつから始まったんだ?」
山岡
「おそらく『13デイズ』あたりからでは?」
課長
「はあ、タイトルだけじゃもう何の映画かすら分からんのう。今回のメンツは誰や?」
山岡
「はい、監督ポール・ハギス、主演ラッセル・クロウです」
課長
「このメンツで『THE NEXT THREE DAYS』かよ、アメ公、売る気あるのか?」
山岡
「そこが一番の謎ですね。しかし案外アメリカ人は『DAYS』好きなのでは?」
課長
「(段々面倒くさくなり)こないだのあれ、ギブソンとマーティン・キャンベルのあれ、なんじゃったかいの?」
山岡
「野獣、いえ『復讐捜査線』です」
課長
「はあ、そんな感じでええやん。メンツ的にも互角だろ?『脱獄捜査線』とか『スリーデイズ捜査線』とか」
山岡
「捜査はされる側ですけど。もう会議まで時間ないですし、『スリーデイズ』でいきましょうか?」
課長
「おお、もうそうしとけや。お、会議の時間や。ああ、しんど。おお、そうや、ポスターはかっこよくの」
山岡
「今回のクロウはかっこよくありません。」
課長
「なんでもええけ、そう見える絵にしとけや、お前、そんぐらいわかっとるじゃろが」
内容
脱獄の手助けをする方法を必死で盲信して勉強するオヤジのお話
くだびれ具合がとってもよく出てて、奥さん救う以前に自分の命を危険にさらし、自分は死んでも息子を祖父母に預けりゃええか、ぐらいな勢い。
勉強とはそういう過酷なものなのだ。
だからこその先生役なのかもしれない。説得力がある。
そしてダンナのくたびれ具合とその狂気じみた決意に対し、その父の、それでも遠くで見守るしかないという感じを、ブライアン・デネヒーが非常に静かに力強く演じているため、妙な説得力と感動がある。
まるで受験間際の高校生を見守る親御さんのようでもある。