シャレード(1963)のレビュー・感想・評価
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ストーリー展開が早く、サスペンスとしての謎解きもきちんと面白い。そ...
ストーリー展開が早く、サスペンスとしての謎解きもきちんと面白い。そして主役は魅力あふれるオードリーとケーリー・グラント。加えて豪華な脇役、音楽はマンシーニ、衣装はジバンシィ、言うことなしの素敵な映画。
オードリー・ヘプバーンの可愛らしさがググッグイッと出ていました。
良かった。 特筆すべきは、やはりオードリー・ヘプバーン。 彼女の可愛らしさがググッグイッと出ていました。 年齢に関係なく、彼女の仕草や言動は全て可愛らしい。 我儘で、身勝手で、喧しくて、肝が太くて。 でも全体的に可愛らしい。 その魅力で作品全体を引っ張っていました。 話自体も面白かった。 殺害された夫が遺したであろう莫大な遺産。 これを巡って色々な人があの手この手で他を出し抜こうとする。 遺産の実物が不明瞭な中、鍵となるのは未亡人であるレジーナ。 正体不明の相棒、正体は明確だが各々のキャラが徐々に明らかになる夫の昔の同僚。 遺産の謎、登場人物の謎、そして夫の殺害も含めた事件の謎。 各々の情報が小出しにされることで、最後まで展開の選択肢が残り話に惹き込まれました。 そして終盤明らかになる真実。 一気に回収される伏線の爽快感。 最後まで安心して楽しめる作品でした。 あとヘンリー・マンシーニの音楽も良かった。 音楽の良し悪しは殆ど分かりませんが効果音含めて楽しかった。 正直、設定に色々と無理がある点は否めませんが。 オードリー・ヘプバーンが可愛く、ケイリー・グラントが格好イイ。 そして音楽/効果音の勢いがイイ。 という事で鑑賞中は気になりませんでした。 役者と話と音楽が良ければ時代関係なく楽しめる、という事を再認識した本作。 オススメです。
洒落たサスペンスは色褪せない!
近年のサスペンス作品のような派手なアクションはないが、今観ても十分ハラハラできる巧妙なストーリー展開。
昼休み中の大使館に自由に出入りできるなんて、あの当時でもあり得ないと思うが、切手のトリックや、劇場での追跡劇など、見事な映画術が発揮されている。
当時30歳を越えていたヘプバーンだが、相手役のグラントは60歳の手前。この年の差から、グラントはヘプバーンを子供扱いし、ヘプバーン側が想いを寄せる関係になっている。
ヘプバーンは大きな目をパチクリさせ、次々と疑惑がわいても結局グラントを信じてしまう健気な娘っ子をコミカルに演じている。
グラントも芸達者ぶりを見せる。
ヘンリー・マンシーニの音楽も相変わらず見事な楽器使いで、スリルを盛り上げている。
音楽に助けられた作品
これほど音楽に助けられた映画はないと思います。 オープニング・タイトルだけでも満足できる本作の音楽を手掛けたのは、「ピンクパンサー」で有名なヘンリー・マンシーニ。 怪しく、そして美しい音楽がサスペンスをさらに盛り上げています。 音楽の大切さを知った作品でした。
50年前でも魅力が褪せぬオードリー。
ああ、オードリー。 可愛らしく、素敵で、輝いている。 キュートなファッション、洒落た会話。 その彼女が演じる夫を殺された人妻。 そして殺人が繰り返される。 怪しく、謎の人物が大勢登場。 テンポのいい、音楽とマッチして、 最後までハラハラドキドキ。 年月がたっても名画っていい。
身近な殺人にも余裕のヘプバーン
総合:70点
ストーリー: 55
キャスト: 75
演出: 70
ビジュアル: 65
音楽: 70
ヘプバーンが謎に巻き込まれて人が次々に殺され自分も死の危険を感じるサスペンスドラマ。
とはいいつつもそれほど深刻なサスペンスの雰囲気ではなく、ヘプバーンは周りで人が死んでいくわりには比較的元気であり、ケーリー・グラントといちゃついたりする余裕を見せる。深刻な話の割りにはコメディタッチでのりは軽い。そうでなければ恋の話にならないだろうから仕方ないのだが、自分がいつ殺されるかわからないというこの状況でこの余裕は少々不自然ではある。まして彼女はグラントの正体を疑っているのにである。
それと25万ドルを戦争中に奪った犯罪者集団の設定が変である。金を持ち逃げしたランパートが見つかったとき、実にタイミングよくウォルター・マッソー演じるCIAエージェントのバーソロミューこと死んだはずのダイルと、彼の三人の元仲間とがパリに揃ってヘプバーンを追うというのは不自然。三人は共同で金を追っているからいいとして、ダイルは死んだことになっていたのだから、ランパートの居場所がわかって持ち逃げされた金がパリで見つかりそうなんていう情報を誰も彼に連絡出来ないだろう。しかも彼は裏切った仲間を殺そうと考えていたのだから。事件後かなり年数がたっているのに、何故彼は三人と同様にこの事実を知ってパリに現れ、短期間のうちにアメリカ大使館員になりすますことが出来たのだろうか。
しかしその辺りを除けばそれなりに物語は面白いと思う。誰が真犯人なのかを少しずつ状況を明らかにすることで推理させる。楽しめました。
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