ブローン・アパートのレビュー・感想・評価
全2件を表示
いつか満たされる日を求めて…
「公営団地を買った。興味があったら『ブルーカラー・低学歴・チンピラ』を検索して」とナレーションで言ってます。これはロンドンに限らず日本も同じ。格差を感じて何かやるせない気持ちでスタートします。
爆弾処理班の夫の身が心配なのか、金銭含め満たされない生活にストレスを感じるのか...子供と遊んでる時は幸せそうに見えるが、小さな幸せを感じる気は無さそうだから、パブで声かけられた男とさっさと不倫。
何ですか、これ?
ファッ〇の最中にテレビに映っていたサッカー場が爆弾に襲われ「しばらくお待ちください」画面表示になり唖然。少し面白くなりそうな展開になった。「夫と子供がいるのよ、早く連れてって!」超ヒステリー。 「あなたが死ねば良かったのに」不倫男に対しヤケクソ発言。
事件はいつ起こるかわからない。その前に自分は何をしていたのか...周りはごまかせても自分はごまかせない。そりゃ薬も飲みますよ。
記者が仕事である不倫男は事件現場を調べる。なんとか冷静にベンチで煙草を吸いながら、彼女は今後どうすればいいか考える。自爆テロの犯人らしき男の息子に近づき、仲良くなるも身代わりとなって撃たれてしまう。また、夫の上司は何の目的で主人公に近づいたのか...まさかエロ目的じゃないでしょうね。。。
→事件の真相を知る手掛かりになればと思ったのでしょうが。
心を癒す為なのか、海でくつろいでるシーンは必要ですか?
何ですか、これ?とまた思っちゃった。
しばらく子供との回想シーンを挟み、再びテロ起こした男の息子と母親が現れ謝罪してくれたけど、気が動転し荒れ狂うように走り回る。そして死んだ息子の顔が描かれている気球を見ながら飛び降り自殺しようと思ったら妊娠していることに気付く。あらら・・・。一転し、新しい命と共に人生を作り直すのだ! おいおいって感じたりする展開で好都合かもね。
自分が思ったのは夫の死後に、別の男と仲良くなったのであれば話しがスムーズ過ぎてつまらない。そこで不思議な流れを作る意味でも、敢えて不倫からスタートして結ばれる展開を作ったのでは。
女性の生命力の強さなのか、偶然の流れなのか人によって感じ方は違う映画になってるので、気に食わない点もあるかと思いますが内容はいいと思いました。
凝った打算が強い、現代らしい映画。
母親の視点から情緒的にテロという主題を扱いたかったのか?
テロで家族を失ったものの悲しみ、テロの被害者からテロリストへ綴る思い、男2人女1人の色恋をめぐる三角関係、ヨーロッパにおけるテロの実像、子を思う母親の愛情、テロリストの妻と被害者の妻との和解、主人公の女性の魅力を引き出し売り込むための作品、一体どのテーマを主題としたいのか? 最後は不屈のロンドン(イギリス女)って感じで終わるわけだが、、。
結局、一人のごく平凡なロンドン女性の、テロにまつわる思いや出来事をつづった日記、という感じの作品であろうか。
テロで家族を失った後、ヤク中のようになりふらふらと彷徨う主人公の暗いシーンがだらだらと続いていく。
心温まる何かを感じると言えば、言えないことはないけれど、作品全体として、いくつも登場する個々のテーマに対する表現力が弱く、訴えかけてくるものが少ない。
本国ではテレビドラマとして放映されたものなのであろうか。
全2件を表示