「そして少女は大人の階段を上り、魔法使いは去った」イリュージョニスト 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
そして少女は大人の階段を上り、魔法使いは去った
チャップリンの名作「ライムライト」を思わせる。
うだつの上がらない初老の男と貧しい少女。
2人の心温まる交流。
そして悲しい別れ。
それらが、温もり豊かな手書きアニメの中に綴られる。
シルヴァン・ショメの前作「ベルヴィル・ランデブー」同様、セリフが驚くほど少ないが、一つ一つの細かい仕草や表情で、全ての感情が伝わって来る。
ジャック・タチが娘の為に遺した脚本の映画化。
娘への気持ちや思いがじんわり心に染み入る、珠玉の作品。
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