「ケガレダ・クウッ・・っ何処かで見た様な作品。」星を追う子ども コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
ケガレダ・クウッ・・っ何処かで見た様な作品。
内容は、命についての新海誠なりの監督作品。主人公アスナと臨時担任森崎先生との自分自身の寂しさを理解する為に、命の根源があるという地下世界に旅をする物語。???簡潔すぎてご都合主義の説明不足が半端なく、またもや観客置き去り感動巨編に感嘆します。印象的な台詞は『ケガレダ・クウッ』地下世界の影の様な物に主人公が食べられそうになる場面。既視感がありすぎて困ります。そうジブリのそれです。他にもハイジ・コナン・母を訪ねて・ナウシカ・ラピュタ・トトロ・魔女宅・もののけ・ハウル・千と千尋などを彷彿とさせながら必要以上に美しい景色には驚きました。印象的な場面は『存外役にたつかもな・何かあるはずだ・ここはケツクァトルの墓場か?まだ代償が足りないか?』など説明台詞が多く既視感が凄かった所です。印象的な状況は、もう一人のキーパーソンである森崎先生の葛藤です。何だか戦争の生き残りで奥さんを亡くして10年後も忘れられるず海外から帰ってきた政府の秘密組織の人間で、地下世界との人と普通に話せたり何故か主人公にそっけない。どれどけ設定盛るんですかって感じで結局詳細は分からない感じが凄い。最後地下世界のアガルタで生きる決心をしたというお決まりの諦観が何とも置いてけぼりを誘います。タイトルにも星(いのち)を追う子どもにも触れますが、違和感ある人も多いのも納得してしまいます。子供ではなく子どもで、子供はそれ程出てなくない?!シュン君の喪失感処理と父親の喪失感処理が簡単過ぎて怖かったです。なにわともあれ迎合的で短絡的なので、命について如何いう事が伝えたかったのかが不明瞭で作家性の暴走も抑え気味な所は、もっとぶっ飛んだ感じを希望したいです。