ゴダール・ソシアリスムのレビュー・感想・評価
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☆☆ ※ 鑑賞直後のメモから ゴダールは何をやってもゴダールな訳で...
☆☆
※ 鑑賞直後のメモから
ゴダールは何をやってもゴダールな訳で…。
早い話が、森進一のモノマネをするモノマネタレントのモノマネをする森進一がそこに存在している様なモノですなあ〜(u_u)
如何にしてゴダールっぽい映像を撮るかが、今のゴダールには課せられた使命…としか思えない。
そうすれば、ゴダールを《神》と崇める人達が世界中にいる訳で。後は勝手に、そんな人達が「ああだ!こうだ!」と意味付けしてくれるのだから。
でもそれって、実に大いなる不幸の様な気がしますけどね〜(-.-;)
2010年12月21日 TOHOシネマズ/シャンテシネ1
旅、無愛想な、旅
「勝手にしやがれ」などの作品で知られるフランス映画界の重鎮、ジャン=リュック・ゴダール監督が、6年振りに発表した長編劇映画作品。
修学旅行で行った京都。そこで出会った貸切タクシーの運転手が今でも記憶に残っている。「ここ、金閣寺」「ここ、平等院」「ここ、竜馬が死んだ所。早くしてくださいね」丁寧な説明も、愛想も一切なしで黙々と業務をこなす運転手の宝。当時はただ苛立ちしか感じなかったが、今になって思い出せば、不思議と頭に残る京都の名所。こんなガイドも、捨てたものではないのである。
さて、本作である。フランス映画界で最も解読不可能な映画を作る監督の一人とされるゴダール監督の最新作。物語を作り上げているのは、「原色の明るさ、不協和音のピアノ、古典映画の名場面、詩」。
「あ・い・う・え・お」や「A・B・C」といった言語の組み合わせが明確な意味を持つ言葉の積み重ねで説明されるスタンダードな映画作りは、徹底して排除されている。その代わりに、色・音・動き・響きという映画空間を支える雑多な要素を予定調和無視に投げ込んだ奇妙な世界。観客の自発的な考察や、想像を期待する無愛想な旅が始まる。
立ち止まって考え、「これは・・何ですか?」と問答を繰り返す暇も無く、誰かさんの溢れ出す感情の洪水に無理やり、突き飛ばされることで生まれる息苦しさ、孤独感、焦りに観客は大いに困惑させられる。だが、それに慣れた先にふと訪れる、穏やかな浮遊感と、脱力感。本作が世界で評価される要因は、この一点に尽きているのだろうと想像させる気持ち良さの極地。
言葉で表せない混濁した心の叫びと、とにかく伝えたい想いの力強さが支配する未開の地への旅。改めて、ごった煮芸術として生き続ける「映画」の奥深さと魅力をたっぷりと味わえる異色作となっている。口数少ないガイド付きの旅行も、やはり捨てたものではないのだ。
やっぱり難しい、でも気持ちいい
2010年スイス・フランス合作映画。102分。2011年10本目の作品。フランスの奇才ジャン・リュック・ゴダールの長編最新作で、一説によると最後の作品になるとか。
内容は:
よく分かりません。
ゴダールの作品を観るというのは、自分にとっては感受性の活性化が目的。この人の映画というのは、どうして意味が難解なのに心の琴線に触れ、泣けてくるのでしょう。
他者をよせつけないほどに圧倒的なスタイルから繰り広げられる彼の作品は、形式にとらわれなくても人間の心に何か共通の価値観があることを気づかされる。理屈やテクニックじゃなく、そんなことが瑣末に思えるくらい心が振るわされます。
これが人間愛ってやつなのかな。
むずかしい。
でも、また観たい。
そんな作品でした。
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