僕達急行 A列車で行こうのレビュー・感想・評価
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釣りをしない釣りバカ日誌みたいな了見の映画
『家族ゲーム』『模倣犯』etc.で知られる邦画界の鬼才・森田義光監督最後の作品。
黒澤明の名作『椿三十郎』を敢えて織田裕二主演でリメイクさせる屈指の勝負師だったが、遺作は終始リラックスした雰囲気で進み、『間宮兄弟』路線のユル〜い喜劇だった。
鉄道好きがキッカケで友人となった松山ケンイチと瑛太が、東京←→福岡間を往復し、鉄チャンの知識を活かして仕事を成功させていく。
趣味を通して一世一代のプロジェクトを勝ち取る、オタクでナンボのサラリーマン噺は、鉄チャン版釣りバカ日誌と云えよう。
芸は身を助けるの典型で、世の中そんなに上手くいくワケねぇじゃねぇかってぇ程とことん暢気なテイストで眠たいが、時折、エキセントリックな掛け合いがテンポ良く、最後まで森田節が健在だったのは長年のファンとして感慨深かった。
最後に短歌を一首
『揺れる窓 トンネル抜けて 縁乗せて 路線交わり 春の流れよ』
by全竜
鉄さん(?)すてきですよね♪
2人の鉄道おたく君たちが、
(ある意味)女性にモテながら、
会社の取引を成功させる。。と、いうお話です。☆=
面白い。。というよりは、ほんわかムードでした。
カタン。。コトン。。という感じvv
「僕、鉄おただから モテなくて。。」
と、自信のない方に見ていただいて、
鉄おただってステキですよ!!と、気づいていただきたい作品です。
しかし、((個人的には 食べ物おたくなので、))
駅弁のクローズアップなど、食べ物のシーンがやけに美味しそうだなあ。。と、
そちらに興奮してしまいました(笑)
鉄道の映像も エンディングでたくさん見られますよ♪ ^-^
局所的には面白かったけど・・・!
特に事前の情報収集をぜず、面白そうかなって思って見に行きました。
こんなイケメンの鉄ちゃんはいないと思うけどそれはさておき、何となくほのぼのとするストーリーだけど、何も訴えかけてくるものもなく、満足感がなかった。
ストーリーの前半から中盤は、小町圭(松山ケンイチ)と小玉健太(瑛太)の主演二人の出会いやそれぞれの日常、性格を描いた場面がほとんどで、特に後半のストーリー展開を予感させることがほとんどなかった。
後半でようやくストーリー展開と呼べる見せ場が出てきたけど、どうにも二人を取り巻く人間関係が不自然に繋がりすぎてたり(商談先の社長が鉄ちゃんで偶然知り合いになったり、買収用地の地主が小玉の見合い相手の父親だったり)、キャラクター設定(小町の会社の社長や重役がのうてんき)がなにか中途半端で違和感を感じたりと、やや盛り上がりに欠けました。
また、小町圭の女性関係は鉄ちゃんとしてはありえないように思えて…これまた残念!
鉄ちゃんだったらとことん恋愛に不器用な方が好感が持てるんだけど!
…で結局、何を言いたかったのか?
局所的には面白かったけど、消化不良でした。
モテない男、モテない女は見に行くべし!
これが森田芳光監督の遺作とはねー、と鑑賞前には思っていたのだが、見るウチにどんどん引き込まれていった。
鉄ヲタのディテール(チェックのシャツの下に丸首シャツが見えるとか)などもなかなかこだわりがでていていい。
瑛太、松ケンみたいなイケメンはオタクの世界にはまずいないけれど、全体にそういう世界への愛情が漂っていて、見ていても心地いい。
鉄ヲタに限らないんだろうが、狭い自分たちの世界にいる人たちって、他の世界が見えない人種とも思えてしまうけど、一人ひとりはものも考えるし、行動もする。
他者との距離感をつかむのが苦手なだけで、決して変人だったり、悪い人間ではないのだ。
そうした平たく言えば、人間愛をよく森田監督は描いている、と思う。
彼の昔の作品「(ハル)」(1996年)にも通じる味わいだ。
人との交流が苦手なゆえに損をして、モテないままでいる多くの男性(女性)に、そうではない女性(男性)が手を差しのばしてもらいたい、この映画を見て…。
評価は3・5としたいところだが、遺作ということで★4つ。
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