「「青春18切符」で来たのか?」僕達急行 A列車で行こう shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
「青春18切符」で来たのか?
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映画「僕達急行 A列車で行こう」(森田芳光監督)から。
松山ケンイチさん扮する小町圭は、仕事で福岡に転勤、
それを東京から、瑛太さん扮する小玉健太が、
見合い相手にふられたと、訪ねてきた時、
また、貫地谷しほりさん扮する(一応)恋人役?の相馬あずさに、
意識しているのかしていないのか、同じような台詞を口にした。
「『青春18切符』で来たのか?」
「青春18切符」とは、(ご承知の人もいると思うが)
主に学生などの春季・夏季・冬季休暇期間を利用期間として発売され、
新幹線・特急・急行列車を除く旅客鉄道会社全線の列車に
乗車することができる切符であるが、年齢制限はない。(汗)
だからどうみても、東京福岡間で利用しないだろうと思いながらも、
ふられた彼をかばうように「傷ついた心に優しいよ。
料金が安くて、時間の掛かるものが癒してくれるなんて」と呟く。
また、小町くんの顔を見にきた、と半ば告白をするために来た彼女にも
同じような台詞を投げかけた。
彼にとっては、値段は高いが、早く到着する「飛行機」よりも、
安くて時間が掛かる「鉄道」の方が、いろいろ考えることが出来て、
断然、魅力的なのだろう。(故・森田監督の想いだったりして・・)
もちろん「A列車で行こう」の曲が浮かんできたシーンでもあった。
私は、スピート・アクションより、こんな作品の方が好きだなぁ。
P.S
おまけに、もう1つ、同じフレーズが登場した場面。
博多湾が一望できる一室で、別々のシーンであるが同じ台詞を呟く。
「これで、江の電みたいのが走っていればなぁ」
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