劇場公開日 2011年1月29日

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「ご時世でしょうね」RED レッド Blueさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ご時世でしょうね

2010年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

ここのところ、“(リタイアした)元軍人が 経験と知識で悪い奴らをやっつける”というストーリーが 多い気がします。 ご時世でしょうね、今回 活躍するのは 熟年・老年の皆さん。 高齢化社会、若い人には任せてられないって 感じで?(笑)

かつてCIAの工作員だった フランク、ジョー、マービン、ビクトリアの4人は、内部機密を知りすぎているという理由で CIAの暗殺対象者になってしまう。 4人は生き残りをかけて CIA本部に侵入するが…(作品情報より 抜粋)。

トムとキャメロン出演のアクション・コメディがありましたけど、この映画でも ブルース・ウィリスが メアリー=ルイーズ・パーカーと同じようなラインを演じてました。 やっぱり恋の始まりって 何らかの接点があって、トラブルに巻き込まれてもどうにか彼についていく…というのが 自然な気がしました (空港でぶつかって 機内で口説かれただけじゃあねぇ。。) 電話でつながる恋と、一人の寂しい日常。 いきなり始動する元CIAと トラブルに巻き込まれるコールセンター社員。 この役どころ、トムよりブルースの方がセクシーです・*★。

フランクを演じた ブルース・ウィリス。 第二の人生を静かに暮らしたい (オッサンでも恋をしたい)と ささやかな夢を描いているところ、命を狙われる。 CIAの腕前は そう簡単には落ちません。 プレビューにもあった パトカーから降りてくるシーンなんて、似合いすぎて 笑えました。 プラトニック・ラブだけど、彼女(サラ)を大切に想う フランク、健気で愛らしいです☆

フランクのCIA仲間・ジョーを演じた モーガン・フリーマン。 最近はシリアスな作品が続いていたようですが、彼のコメディ俳優ぶりも ステキです。 出演シーン少なめかなと 心配したのですが、そうでもありませんでした。 歳とったなぁと感じますが、演技力は 衰えず。

かなりの過激派・パラノイド気味な マービンに ジョン・マルコビッチ。 とにかく面白いキャラクターです。 もっと気の利いたセリフを用意してあげたらよかったのに…と そこがザンネン。 それでも 彼独特の演技が 光ってました。

殺しの達人・ビクトリアを演じた ヘレン・ミレン、オスカー女優。 この人が カッコイイ! こんなに銃が似合うオバチャンは 今までにいなかったと思います。 真っ白なドレスも、イギリス英語も、クールな演技も ステキ過ぎ! ファンになりました☆

フランク(ブルース)の相手・サラを演じた メアリー=ルイーズ・パーカー。 彼女も ヨカッタです。 テレビドラマ(Weeds)で活躍している女優さんのようです。 まぁ助演ですが、熟年の皆さんに交わって ピンポイントで可愛かったです。 彼女のしゃべらない演技(表情)が見どころです。

フランクを追う 現CIA捜査官・クーパーに カール・アーバン。 顔のパーツを キュッと真ん中に集めたような、まぁイケメン。 『スタートレック』で ミスター・マッコイを演じていた彼です。 しっかりしているのに、周りに振り回されてる感じが 笑えました。 なかなか重要な 役どころ。

リタイア組だから アナログか?と思えばそうではなく、柔軟に(今の社会に)適応してるのも 「やるね、元CIA!」って思わせて痛快です。 だからと言って過去に学んだことを忘れたわけではなく、“こんなこともできます的ワザ”も数多く披露されてて 面白い★
あと撮影方法も なかなか面白いです。 シーンが切り替わるところを ポストカードにしてみたり(スタイリッシュ☆) 取り囲まれるシーンを 360度映したりするのは その役を体感できる感じ。 あとはキャラクター一人一人を もう少し丁寧に描いてくれたら、スコア上がったと思います。
ぜひ続編も 作ってほしいです!

Blue