「そうやってしか生きられない二人」嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん Chisaさんの映画レビュー(感想・評価)
そうやってしか生きられない二人
クリックして本文を読む
10年前、児童監禁事件に巻き込まれたまーちゃんとみーくん。
事件以来、みーくんはまーちゃんを守るためだけに生きてきた。
BGMとか背景とかが明るいし、みーくんの言葉遊びがコミカルで秀逸だからそれほど悲壮感もなくストーリーが進行していくんだけど、ときどき発作のように情緒不安定になるまーちゃんをみーくんが抱きしめるシーンとかは悲しくなってしまう。
明るいバージョンの白夜行みたいな感じ。
でも、実は事件の被害者はもう一人いた。
二人と同学年の、監禁犯の息子である。
10年前の事件の全貌が明らかになるにつれて、まーちゃんとみーくんの本当の関係性、みーくんの悲しすぎる「嘘」も明らかになっていく。
最後は「そうなるのかぁ〜」っていう感じの終わり方だったけど、でも事件の傷が深すぎて、そういうふうにすることでしか二人とも生きていけないし、常に自殺とスレスレのところにいる彼らに対して周りの大人もどうすることもできないんだろうなぁとも思った。
でもなんか、みーくんが空飛んだりほとんど不死身だったり、そういう非現実的な演出はあんまり好きじゃなかったかな。
コメントする