劇場公開日 2010年12月25日

「武蔵 どうしてなの」ムサシ 小天狗さんの映画レビュー(感想・評価)

武蔵 どうしてなの

2019年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

佐々木小次郎は50代の修験者。九字の呪文があっても、気合術(気合・合気)、医療技術、易学、不動金縛り術の実技が出てこない。師の富田勢源は修験道の気合術・隠行術(合気術)で梅津某に勝った。若い武蔵に気合術を掛け、武蔵の力を抜き、隠行術で後ろに回って、みね打ちで倒して勝てた。

九字護身法といえば気合術。気合術といえば掛け声の気合、無声の合気(念力)がある。近年、国会図書館は63文献を発表した。多くの著者は頼まれて書いたので解説だけです。実技が書けない。
解説と実技があるのは大東流合気柔術の「武田惣角一代記」です。

映画は娯楽的な要素はなく見事です。武蔵は修験道を修業してない。武田惣角を参考にすれば、もっと良かったと思います。

作家 池月映

小天狗