劇場公開日 2011年4月1日

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「ホットオレンジジュース!?」高校デビュー サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ホットオレンジジュース!?

2021年11月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

単純

若かりし頃(今も若いけど)の菅田将暉が出演していて、英勉監督×福田雄一脚本という異端児2人の映画いうことでレンタルして鑑賞。まあ、少女漫画原作だし、評価めちゃくちゃ悪いし、単純に面白くなさそうなので期待はほぼせず。

いや、正直舐めてました。普通に面白い!
前半20分を我慢すれば後は何も考えずに見ればいいだけ!英勉&福田雄一節が個人的にはハマりました

中学時代は部活一筋だった晴菜(大野いと)は、高校になってからは恋愛を満喫しようと思っていたが全くモテず、男にモテる方法を知り尽くすヨウ(溝端淳平)にモテコーチを依頼することに。

冒頭は目を逸らしたくなるような展開。
大野いとがこの映画でデビューだとしても擁護できないくらい演技が下手くそで呆れ。あぁ、全てが雑だ...やっぱりこの映画ダメだ...。音楽も演出も出来事も古臭い。10年前ってそんなに昔か?笑

もうこれは恋愛映画として見てはダメだと。てか、英勉監督と福田雄一監督のタッグでまともな恋愛映画を想像して言い訳がない。そうだ、この映画は間の抜けたただのコメディ映画なんだ。そう自分に言い聞かせ、開始から20分後には本当に何も考えずに見ることに。

すると、あれ?意外と面白い?と思えるように。
2人の監督のらしさ満載で、出オチの人たちもちゃんとアクセントになっていて結構笑える。全然くどくなくてちょうどいい。尺が短めなのに割と色んな要素が詰まっていて、ハイハイ出ましたみたいなのもあるけど、もう笑いに振り切っていてこれはこれで楽しい。

最初はありえないと思っていた大野いとの演技は、バカ正直で真っ直ぐすぎる晴菜という役にハマっていて、物語が進むにつれて慣れてきたしなんなら愛おしくも感じるようになった。晴菜がいじめられるシーンはテンポが良くて、全く怒らない彼女に笑えた笑 この主人公、好きだなぁ笑

結局どうなるのかなんて始まった時から分かるけど、それでもラストは居心地のいい終わり方。ベッタベタな内容なのに、少女漫画原作なのに、割と面白いなと思えるのはやっぱり2人の監督の才能なのかな。今まで見てきた少女漫画原作の映画の中ではおそらくトップに入るくらい面白かったです。

まぁ、何よりも菅田将暉がカッコよくて可愛くてたまらない映画。この時から脇役なのに光ってるな〜。菅田将暉ファンなら絶対に楽しめると思えますぞ。古川雄輝も溝端淳平もやっぱり安定してイケメンだし。ちょっと退屈しそう...と思った時に菅田将暉が登場。それもあって全然飽きないのよね。

異常な程にべた褒めしてしまいました笑
導入は酷く面白くないし最低だけど、コメディ映画として見れば中盤からは結構面白い映画でした。

サプライズ