奇跡のレビュー・感想・評価
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希望
鹿児島と福岡ではなればなれに暮らす兄弟が、九州新幹線の開通で、最初に新幹線が交差するのを見ると奇跡がおきる、というのを聞いてそれぞれの願いを叶えるために、中間地点で落ち合って…というストーリー。
前みたいに家族4人で暮らせるように、という願いを、万博の太陽の塔でのピクニックやら、短いシーンでも、どれだけ幸せだったか伝わるような演技、じーんときた。
演技というより兄弟の自然体ロードムービーに、くるりの音楽が重なって、
ずっとなかだるみもせず最初から最後まで見られた。
特になにか大きいことがおこるわけではなく、最後にどんでん返しがあるわけでもないけど、見終わってから自分の大切なものや人に会いたくなる映画というか、
はなればなれでも家族ってあるよなって思わせる映画。
まえだまえだのの2人がものすごく良かったけど、脇を固める若い橋本環奈や平祐奈、大御所俳優の人々、そんでうだつの上がらない役をやらせたら天下一品のオダギリジョー、配役が文句のつけどころがない感じ。
DVD買って、元気がない時に見返したいなと思える作品でした。
鹿児島と福岡の子どもたちが熊本でおちあう冒険譚。 主人公まえだまえ...
鹿児島と福岡の子どもたちが熊本でおちあう冒険譚。
主人公まえだまえだの現在の姿が脳裏に浮かび、素直に見ることの邪魔をした。そのせいか前半はかなり冗長に感じた。冒険が始まるまでが長いのだ。
冒険部分は楽しかった。こっそり後押ししてくれる大人たちがいたことが嬉しかった。保健の先生、最高!あと、関係無いのに泊めてくれた老夫婦の優しさに涙。今のガチガチの世の中、こんな冒険できないだろうな。今の子どもはかわいそうだ。
ばっと出会った子どもたちが次の日にはもう仲良し。子どもっていいな、そんな時代に戻りたくなった。
有名俳優たちはほぼ活躍しません。特に長澤まさみと阿部寛の無駄遣いっぷりはある意味爽快(笑)安定のダメおやじ、オダジョーが良かった。橋本環奈、やはり存在感あり。
まえだまえだの起用したのは正解! ちょっと控えめで用意周到な兄と好...
まえだまえだの起用したのは正解!
ちょっと控えめで用意周到な兄と好きなことにマイペースにのめり込む自由奔放な弟。
勝手に別居していた一家がまた一緒に暮らし始めて、はいハッピーエンド…ではなかったのがよかった。もしそうだったらベタすぎる。
犬も生きかえる訳でもなく、一家が元に戻るわけでもなく、自然の摂理や現実を受け入れることも提示してくれていて、ある意味すっきりした。
九州新幹線好きのための映画ではない。家族の絆を確認する映画である。
奇跡
長男と次男の性格の違いが親の都合で別々の生活を余儀なくされた時にそれらにどう向き合っていくのかが 子供時代のエピソードを通して描かれた微笑ましい秀作だと思います、
私にも4才上の兄がいて小学校は4回親の都合で転校しました 兄は転校が苦手でしたが 私は新しい所に行けるのが楽しみで友達もすぐにできました、兄と弟の新しい環境への適応の違いをこの映画を見て思い出しました。
昭和30年代の熊本の事です。
物語が弱いし新幹線のおまけ感が強い
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
場面場面の演出の質や登場人物の描き方はいいが、それらを積み重ねても1つのしっかりとした全体の流れが出来ていない。結局のところ、物語の大枠の筋道が描かれていない。枝葉を丁寧に描いてはいても、木全体の姿を描くという視点が弱い。物語としての流れが平凡で、作品一本を観たときの満足度が削がれている。この作品に限らず、どうも是枝監督はそのような傾向があるように思える。
それに九州新幹線開業に合わせた作品らしいが、新幹線の話が家族の話に無理やり入れられている印象があり、作品に溶け込んでいない。九州新幹線を映画で宣伝したいという意図が企画としてあったようだが、それも失敗している。
まえだまえだの少年期
今しかない少年期を撮ることが出来て貴重
脇の俳優がすごすぎて笑っちゃいそう(^^;;
なんだけど
母親と母親の母おばあちゃん、つまり
樹木希林と大塚寧々がまたリアルな演技だわね←変な共感が生まれた(笑
兄の方の三人組が駅前で出かける時
桜島に「行ってきます!」と一礼した瞬間☆涙…
いいね!少年の家出
家族観の一面性を突く
「そして父になる」では、あまりの父親目線への偏りと子供の存在の希薄さに違和感を覚えたものだが、この作品の徹底的な子供目線での作り方に触れて、バランスが取れた感じがする。是枝が撮ってきた子供を題材にした作品に対置されるのが「そして父になる」なのではないか。
両親の離婚によって二つに分かれてしまった家族。大人の身勝手がこのような状況を生み出すことと、そのことで子供が不幸になるという決めつけも大人の身勝手でしかないということを、この映画は我々大人に突き付けてくる。
働きの良くない夫に見切りをつけて鹿児島の実家へ戻った大塚寧々の母親と、アルバイトで食いつなぎながら好きなバンド活動を続ける福岡のオダギリジョーの父親。
二人の子供を抱えていながら定職に就かず、音楽に熱中している父親というものは、確かに他人からは褒められる存在ではないかもしれない。しかし、そんな父親と暮らす次男は、自分の親が求めているものを明確に知っており、自分の暮らしがどのように定められているのかを理解している。
一方の長男は、バラバラになった家族をもう一度もとへ戻すことを願ってやまない。自分の置かれている状況を受け入れることを拒否していることは、噴火している桜島のそばに何故人々が暮らすのか「意味が分からない」という、何度もでてくるこのセリフに象徴されている。
同じ状況に陥りながらも、その状況を肯定的に受け入れている次男と、それを拒み原状復帰を望む長男。子供にとって、どちらも自分が生きる世界そのものなのだ。
かるかんの味を「ぼんやり」と表すか、「ほんのり」と表すのか。同じ感覚を持っていても、どのように表現するかで印象は異なる。長芋と砂糖の素朴で柔らかな甘味を表現するボキャブラリーを通じて、物事を語るときの人間の限界を示唆している。映画はこのように、我々の認識がどれほど一面的に過ぎないものかを語りかけてくる。
奇跡だと思った
上映が始まって間もなく映画館で見た。
震災の後だった。まだ震災後の悲しみからみんな抜けきれず、先行きの不安でいっぱいだったような気がする。
そのタイミングでこの作品を見て、本当に奇跡だと思った。
なぜそう思ったか、詳細には覚えてないのだけれど、震災前にこの映画が撮られたことに対してだったと思う。
つまり、そこには普遍的なものが描かれていた。日々の美しさや、子供たちのことや、日常のことなど。
悲しみで忘れていた色々を、この作品は思い出させてくれたのだとおもう。
何をたよりに生きていくか、そのような問いをあの時期多くの人が問われていたと思う。その中で私は、これだ、確かにこれだった、というものをこの映画の中に見た気がする。
そんな作品に出会えた奇跡だと思った。
泣けると聞いてみてみましたが、あまり響きませんでした。 もう少し奇...
泣けると聞いてみてみましたが、あまり響きませんでした。
もう少し奇跡感があれば…
可愛いけど声が特徴的な子だな、と思っていたら、ブレイク前の橋本環奈で、そこはびっくりしました。
淡々と
景色が綺麗だな〜と思いました
何気ない日常もすごく綺麗に撮るなーと思った
幸せってなんだろう、、、
家族の幸せを兄弟2人とも思っていたけど、まさにお兄ちゃんはお兄ちゃんらしい、弟は弟らしい考えを持ってるのだと感じた
前田兄弟だからこそ実現したことかなと
尊い
是枝監督が 九州新幹線で映画撮りません? というオファーを最初は渋りつつ作り上げだというこの映画
個人的には 大人は考えない事の方が多い というかおとなには色々見えすぎて考えるのが面倒になってくる なぜこの都合の悪い世界はこうも美しいのか という事を子供の視点を通して描かれた驚異的傑作だと思う
この 奇跡 というタイトルの通り、大筋としては子供たちがある奇跡の為に冒険をするロードムービーなんだけど、個人的にはこの映画の出来事の何を奇跡と捉えるかというところが凄くポイントだった
この映画でそれこそ奇跡のように一番美しく取られてるのは間違いなく新幹線がすれ違う瞬間に航一が見る 世界の姿の断片だったけど、この映画で奇跡として捉えられているのはあのシーンに象徴される 子供が 成長していく姿だった 変わる ではなく 成長 であるところが味噌だと思う
大人が子供の話をするとついつい無邪気さとか、ピュアさがクローズアップされがちだけど、この映画ではその純白さではなくて、そこに色が付くまさにその瞬間をこそ最も尊いものとして描いているのが本当に素晴らしい
こういうスタンドバイミー的な映画って沢山あるけどそのジャンルの中でもこの映画は飛び抜けた傑作だと思う
個人的には実写邦画の中では一番のお気に入り映画
成長
たまたまで割とどうでもいいんですけどこの作品を5月5日こどもの日に見られた事はラッキーでした!
とにかくまえだまえだの演技(?)が自然だし、それを引き出す是枝監督の手腕は巧みだなあと。子供同士で喋ってるシーンとかはどう見ても素でやってますよね笑
まわりの大人が子供を暖かく見守り手を貸す様、それを受けて成長する子供(特に兄)を描いた良作です。爽やか。序盤と色々な出来事を経た後のラストの対比が素晴らしい。
みんな前向きに
とにかくこの作品は役者が豪華!であり、もったいないと思ってしまう。
でもまえだまえだをはじめ、子供の演技も良かったのでいい作品になっている。
くだらない噂話にすがりたくなるほどの悩みを個々が持っており、なんとかしてすがろうとする様子は子供っぽくて楽しく見ることができ、同時に子供の大人っぽさも見えた。
無計画、不器用、自分勝手な子供だけの冒険は老夫婦が居なければ成立しなかった。だが、老夫婦も子供たちにパワーをもらった。こういうところがとても良かった。
鹿児島と白いお菓子に興味を持った!
家族より、世界を選んでしもったんや、ごめん
映画「奇跡(2011)」(是枝裕和監督)から。
「鹿児島から「さくら」が260キロで走るだろ?
博多から「つばめ」が260キロで走るだろう?
それが初めてすれ違った時に、起こるんだよ。奇跡が。
すっごいエネルギーが生まれて、
それを見た人は、流れ星のように、願いが叶うんだよ」
九州新幹線の全線開通を題材に、そのすれ違う現場まで行き、
両親が離婚して離ればなれになった兄弟が、
また家族四人一緒に住めるように、と願う物語かと思いきや、
兄弟とも、新幹線がすれ違った瞬間、違うことを願った。
伏線は父親役のオダギリジョーさんが、離れて暮らしている兄に呟く。
「父ちゃんは航一に、自分の生活よりもっと大事なもんのある
人間になって欲しいやげとなぁ。たとえば、音楽とか世界とか・・」
願いごとって、大きければ大きいほど、素敵だな、って感じた。
「家族が一緒に暮らすこと。そんな当たり前が奇跡だった」のに、
もっと大きな大きな奇跡を願った兄弟。
ハッピーエンドなのかわからないけれど、これも神の計らいだなぁ。
子供たちの願う奇跡
両親の勝手な都合により、
福岡と鹿児島、別々に暮らす兄弟が
また家族四人で一緒に暮らせたらと願い
奇跡を信じ、ちょっとした旅に出るお話です。
エンディングで流れる
くるりの『奇跡』が
心地よく物語を締め括ります。
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