「テレビと映画の間にあるもの。」機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編 ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0テレビと映画の間にあるもの。

2019年12月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アベマTVにて鑑賞

劇場版をキチンと見直すのは20年振り。
スタンダードサイズだったのね。

テレビ版は、10年ぐらい前に職場の人から貰って見直したのだが。

見せ場の連続に唸り、書き直された新作作画がテレビ版と上手く溶け込んだクオリティに目を見張る。

戦闘場面以外のキャラクター達の会話や戦争とニュータイプについての議論する場面を新規に追加して、作品に深みを与えているのは、流石の富野監督。

ただこの後の作品でも延々と戦闘中に会話や議論を始める引き金にもなったのだが。

もちろんテレビ版の長さゆえの大河ドラマ的エピソードも良いが。

個人的には、ソロモンからの脱出カプセルを見捨てようとする、マクベ大佐に苦言を呈する部下のエピソードを映画では、カットしたのは残念。

この作品の凄まじい成功によって、富野監督の手腕があるジャンルに限定されてしまったのが、ある意味問題だと思う。

ミラーズ