劇場公開日 1981年7月11日

「私にとっては、これがシン・ガンダム 自筆イラストが初めてお金になった思い出」機動戦士ガンダムII 哀・戦士編 野球十兵衛さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5私にとっては、これがシン・ガンダム 自筆イラストが初めてお金になった思い出

2022年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館、VOD

楽しい

単純

興奮

燃えたね!主題歌に!
夏休み前、唐突にテレビCMが軽快な音楽に乗って流れてきたのよ!
言わずと知れた井上大輔さんが手がけて、自らが歌う「哀・戦士」だよ!
Ⅰの主題歌がアレだったので(笑)その反動で衝撃が凄かったよ!
作詞は例によってアレなんですけれどね(笑)
ひろう骨も燃え尽きて 濡れる肌も土に還る
荒野を走る 死神の列 黒く歪んで 真っ赤に燃える
こんな歌詞(笑)があのメロディに乗ると、完全にRockなんですよね。
えっ!これはRockじゃないって!
いいんだよ!細けぇこたぁ!
当時の私、まだロックってジャンルを全く聴いてなかったの。
だから余計に衝撃的だったですよ。
「世の中にはこんなかっちょいい曲があるんだ!」みたいな。
なので劇場版第二作は俄然興味を持ったですよ。
I pray pray to bring near the new day♪ですよ。
英語に疎いバカ私は、その意味がさっぱりなんですね。
エキサイト先生オナシャス!
=新しい日を近づけるように祈る
意味が通じたよ!『哀・戦士』編のテーマに近づいたよ!

前売り券は、大河原先生が描くズゴック・ゴック・グフ・ドムそれぞれの絵柄が入った4枚が連なったセットがあったんですね。
劇場版アニメ、この頃からあこぎな商売やってたのな!
٩(๑`^´๑)۶プンスカ!
高校生の財力では二枚が限度。
私はズゴックとゴックの二枚しか買えなかったの。コンプリートしたかったぁ…
あとね、この作品に限っては劇場の物販でモノクロのスチル写真セットもラインナップされてたの。
当時の劇場ってね、今みたいに洗練されたものじゃなかったの。
ちょっと見世物小屋に近い感覚みたいな?←断然こちらの方が好きなんですけれどね
宣伝に使うのって、ポスターと、ガラスケースの中に貼られたスチル写真くらいだったの。
カラーだったりモノクロだったりの。
そんな貴重な品だから当然買いましたとも!
てか宣伝用の写真なんか売ってもええんかい!
悲しいことに、かなり以前に断捨離で色々と捨てちゃったんですけれどね。

映画は第一作と同じく、よく知っているお話だから新鮮味はまるでなかったの。
ところがどっこい大作ですよ!安彦先生による新規書き起こしのカットがかなり多くあったんですね。
その絵柄の美しいこと:.。+゚美しいこと:.。+゚オデッサ前哨戦のトリプルドムのエピソードなんてその最たるものだよ!
なので、映画を全く新たに楽しむことができたの。ある意味リブートに近い感覚だったかな?
今日風に言えば「シン・ガンダム」みたいな?
実際、今でも私の中での劇場版ガンダム作品のベストはこの『哀・戦士』なの。
先に挙げた主題歌の件もあって。やはり徹夜で劇場前に並んだ(やはり木下君と・笑)思い出といい。
惜しむらくは、主題歌の扱い。
クライマックスのジャブロー戦に合わせて流れてくるんだけれど、シーンごとのぶつ切れだったから、軽快さが半減だったの。
通しで流れてくるシーンもあったんですけれどね。ここがちょっと惜しかったかなぁ。

して、この映画を完璧に思い出深く刻みこませてくれた一件があるの!
劇場側が独自でイラストギャラリー的な企画を立ててくれたの。
ファンのみなさんにイラストを描いてもらって劇場ロビーに展示する企画だったの。
順位は競わなかったから、コンテストではなかったの。
えっ?私?描きましたとも!当然!
当時の私、まだ自分のスタイルの画風なんて無かったもんだからさ、模写バリバリですよ。
私の名誉のためにも書いておくよ!模写とはいえ、丸写しではないよ!あくまでも画風を真似てだよ!
今でも覚えてるよ!大河原スタイルでガンダム&ドムと、安彦スタイルでアムロ&シャアを書いたの。
自分で作った、四つ切サイズの色画用紙キャンバスもどきに(笑)
したらね、それが意外に好評で。
劇場支配人の娘さんのお眼鏡にかなって。支配人さんから、是非譲ってくれまいかと。
しかも一枚当たり3000円でだよ!二枚だから6000円だよ!当時の高校生レートにしてみれば、倍額の1万円オーバーは確実なの!
二つ返事でおお応えしましたとも!
嬉しかったね!*・'(*゚▽゚*)'・*自分の描いた絵が売れるなんて、思ってもみなかったもの。←模写の分際で
えっ!自慢かって!自慢だよ!
なんでか木下君には怒られたけれどね。なんでなんか、今でもわからんのですよ。

野球十兵衛、