劇場公開日 2011年4月1日

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「【”恋すてふ わが名はまだきたちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか。By 壬生忠見。”5股を掛けるプライド高き女性が、本当に好きな相手に気付いて行く様をコミカルに描いた作品。】」婚前特急 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”恋すてふ わが名はまだきたちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか。By 壬生忠見。”5股を掛けるプライド高き女性が、本当に好きな相手に気付いて行く様をコミカルに描いた作品。】

2023年6月20日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

■24才のOLチエ(吉高由里子)は、人生を効率よく楽しむべく、タイプの違う5人の彼氏と同時に付き合っていた。
 しかし、親友(杏)の結婚式で感じるところのあったチエは、5人をメリット、デメリットで「査定」し、まずは最低査定のタクミ(浜野謙太)と別れることにするが、タクミは意外な反応を示し、チエの空回り振りが始まる。

◆感想<Caution!  内容に触れています。>

・今作でチエを演じる吉高由里子さんは、私が20代であれば相当に嫌な女性に見えたと思う。
 だが、不惑になったからか、チエ=吉高由里子(と見えてしまう・・。申し訳ない。)が、実に可愛らしいのである。

・5股を掛けているチエだが、今作ではほぼタクミ(浜野謙太)との絡みが描かれる。
ー そして、最初に査定に引っ掛かったタクミに”上から目線で”別れを告げた時に言われた言葉。”良いよ、僕ら身体だけの関係だったから!”
  ガーン!であろう。見下していた相手が実は、自分を恋の相手と見ていなかったとは!
  そして、復讐に出るチエ。
  だけどね、チエがタクミのメリットとして挙げた一言 ”楽” 。
  既婚者として言わせて頂くと、最重要な事なんだよね。
  お金を持っていようが、社会的地位が高かろうが、結婚で一番大切なのは、一緒に何十年も一緒に暮らす相手に求めるのは、”楽”だと思うのですよ。-

<今作は、近年の邦画では滅多に観れない一流の女優さん(勿論、吉高由里子さんである。)を主演にしたロマンティック・コメディである。
 そして、実に良い仕事をしているのが、小太り、お腹ポッチャリな浜野謙太さんなのである。
 既婚者として、エラソーに書かせて頂くと、若い時は、相手は美形であれば嬉しいモノである。だが、一緒に暮らすとなると、(個人的な意見であるが)相性であると思う。
 今作では、それを”楽”という言葉で表しているのである。
 今作は、脚本も良いし、コメディ邦画の佳品であると思います。>

NOBU