キッズ・オールライトのレビュー・感想・評価
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カップル関係、親子関係も楽じゃないけど乗り越えていく
レズビアンカップルやゲイカップルが子育てをすることにあまり賛成ではない私の彼氏を説得したく、この作品を一緒に観ました。
宣伝でレズビアンカップルだということが強調されていましたが、実際観てみるとレズビアンカップルだということはあまり話の内容に関係ないなと思いました。
レズビアンカップルならではというよりは、精子提供を受けて出産したカップルならではという方が大きいかな。
メインは色んな大変なことをカップルや家族が乗り越えていく話だと思いました。
ラストの方でジュールスが、結婚生活って大変なのよ!と言ってましたが、ほんと、結婚って大変なんだなあと観ていて思いました(笑)
浮気問題なんか起こらないで欲しいけど、長年のカップルにはしかたない問題なのかなと思い、悲しくなりました。
ニックが私はカップル間で問題があるといって他人との浮気に解決策を求めないわ!って言っていたのにはそうそうって同意しました。
でも鑑賞後はすっきりした気分で、結婚って色々あるけどそれでも乗り越えて成長していくんだよね、と思えました。
結局あの男は”侵入者”だったのかな。
観始めてから気付いたのですが、あの俳優さんは私が大好きで好みの方なので、あの男も何だか憎めませんでした。
ジョニが旅立つ日の前夜に彼が家に来た時、レイザーが彼にむすっとした顔を見せたのは嬉しかったですし、ニックがポールにがつんと言ったのも、私はすっきりしました(笑)
ただママ達も二人の子と全く同じように接しているわけではなく、自分で産んだ子の方により教育指導をしているような感じがして、それが少し悲しかったです。
ママ2人の会話も面白いし、気楽に観られるけど良くできている良い映画だと思います。
私が一番笑ったのは、レイザーが何でレズビアンのAVじゃなくてゲイものを観るの?とママ2人に聞いた時のジュールスの答えです。
形にはまらない家族が教えてくれる、家族とは?
ニックとジュールスはレズビアンカップル。ニックには娘ジョニ、ジュールスには息子レイザーがいて、家族4人で幸せに暮らしていた。
ある日ジョニは自分の父親が気になり、探し出して精子提供者であるポールと会う。
ポールの登場が、家族に思わぬ波紋を呼ぶ事に…。
同性愛を題材にしながらも明朗な作品に仕上げたのはハリウッドらしい。これが日本だったら辛気臭く、韓国だったらメロドラマっぽくなる所。
勿論ただコミカルなだけでなく、きちんと問題も提起。それも同性愛云々ではなく、普遍的な家族の物語として。
冒頭、家族で夕食を取っていると、ニックが帰って来て、パートナーのジュールスにお帰りのキスをする。普通の家族と何ら変わらない光景。人目には変わっているかもしれないけど、こんな家族も有りだ。
しかし、それぞれ秘密や悩みを持っている。
ニックはポールがどうも性に合わない。
ジュールスはニックを愛していながらもポールと関係を持ってしまう。
ジョニは進路に悩み、最近ぎこちない母二人よりポールと親しい。
家族とは言え違う感情を持っている一人一人の人間。
そんな時、ジュールスの浮気がバレて、ニックはショックを受けるが、もっとショックを受けたのはジョニ。
イイ人だと思っていたポールに裏切られた気がし、母二人への不満や淫らな大人たちの姿に怒りを爆発させる。
でも、これが家族を見つめ直させる。
馴れ合いや綺麗事だけじゃないのが家族。そういうのを乗り越えて絆を深める。
ポールがまるで間男のようだが、彼だって悪い男ではない。大らかで人当たりも良く、何より家族が欲しかっただけ。
だが、家族の輪を乱した部外者。子供たちの父であってもだ。
「家族が欲しいなら自分で作りなさい!」
ラスト、ニックがポールに言い放つセリフはシビアでもあるが、家族を守ろうとする大黒柱の言葉に他ならない。
一家の大黒柱アネット・ベニング、イイ女っぷりを見せるジュリアン・ムーア、ハリウッドを代表する演技派女優二人がさすがの名演。
下手すればキザっぽいポールをマーク・ラファロが絶妙に嫌み無く演じ、好感。
そしてミア・ワシコウスカが可愛い!透き通るような白い肌、サラサラの長い金髪…。「アリス・イン・ワンダーランド」の時も充分可愛かったが、今回は難しい年頃の女の子っぽさがイイ。
一風変わった家族の形。
そんな家族が、家族の営みや絆を教えてくれる。
あったかい家族愛を感じる映画
レズビアンの家庭の物語ですが、あんまり特異的には感じませんでした。 みていて飽きず、ずっとみていられました。 ポールがこの家庭に入ってきたことで少しずつ崩れていくんですが、ニックの家族を守りたいっていう想いがこの家族を支えていきます。 みていて幸せな気持ちになれました。 ただ、ポールにもハッピーエンドになってほしかった。 ニックの「あなたはあなたの新しい家族を作りなさい!」って言葉は確かに一理あると思いましたが。。 でもみて損はないと思います。良かったです。
結婚は法律・家族は感情
精子の売買と同性愛を認めた法律によって 見つめ直した人間の本質 言い換えれば 死刑を認めたら 生きる意味を考えてしまった 違うか 失業したら 会社でのこと、すべてに感謝できるようになった 違うか 腐ったものを食べちゃって お腹がいたくなったので病院にいったら 早期の癌がたまたま発見できて 事無きを得た ・・・ これかな いや、まだ言い得てないな ナイフで皮膚を切って 脂肪層も割いて 肉も切り刻んで 骨が見えて来たら 人間はみんな同じ構造だとわかった これだ 観る価値あります。
なるほど‥なるほど(・ω・)ノ
人口ピラミッドがいびつになった‥ &核家族少子高齢化の日本で(世界で)‥ こちら素敵な作品かも知れない(o^-')b? ◆親が三人居る‥? ◆父性は有るが家庭に男性は居ない‥ ◆戸籍は無縁だが‥遺伝子的には‥父? ↑さまざま有るけど‥ 家族て素晴らしいよなぁ(^ヘ^)v ☆評は‥ DVD100円水準にて‥(^-^) DVD買う度⇒②★★ モ、1回見たい度⇒②☆☆ オススメ度⇒⑤♪♪♪♪♪ デートで見る度⇒④◎◎◎◎ 観る相方o(^o^)o】一人見でも/恋人同士でも‥。 観た後の飲み物】赤ワインをがぶがぶ('◇')ゞ フランスでは‥ 入籍しなくても子供は婚姻子の社会的厚遇を受け‥ 中東では‥ 一夫多妻が普通‥ ↑家族のカタチは‥さまざまなのかも知んないヾ(*'-'*) ‥‥‥‥‥‥マジで(*^_^*)
本当に親と言えるのは、どんな人?誰の立場からみるの?
人種の坩堝・アメリカ社会では、人種問題以外にもこんなに多くの家族の形態があるのだね!人は誰でも人間としてこの世に生を受けて誕生する時には、人間の親を誰もが持っている。だがその親が必ずしも男と女の組み合わせとは限らず、または、男女の結婚した二人の間に生れてくる子供ばかりとは限らないと言う、家族の多様性にスポットを当てた、この家族の群像劇には驚きと同時に、この様な家族の在り方を真正面から描いた映画作品が出来る社会?と言うか、米映画界の表現の多様性と、懐?の広さに、正直脱帽した。
1980代初頭、エイズと言う病がアメリカのゲイカップルの中で多く蔓延した為、ゲイ社会の暗黒期とこの時代は呼ばれ、多数のゲイカップルの苦悩が描かれた映画が一般の作品の中に混じって普通に劇場公開される事になった。これらの映画で明らかにされたゲイカップルの悩みの一つに、同性婚の場合には、当然肉体的な機能上、お互いの血の繋がった子供がこのカップルの間には出来ない。そこで精子提供と言う、無精子症や、その他の病気及び何らかの事情で、子供を妊娠したいが、二人のカップルの間に子供が出来にくいカップルの為にと、人工授精と言う新たな医療技術の進歩で、懐妊の新たな手立てが出来た。90年代に入ると、ゲイカップル+ベビー=ゲビーと言う造語で、ピッタリと表現される様な、ゲイカップルでも二人の間に子供を持ち家庭を築くと言う新たな家族の形態が出来たのがこの時代なのだ。するとその頃に、誕生したゲビーたちの子供が、今では成長しハイティーンの多感な思春期や、成人を迎えるような年代となり、そこでまた今迄に無い新たな家族の問題や人間関係のもつれが生れると言うのも頷けるのだ。
日本でも、母子家庭、父子家庭、初めから結婚しないで出産をしたシングルマザーの家族や、最近ではゲイカップルとその子供たちとの家族の問題を抱えている人が少なからず我が国、日本でも存在しているのかも知れない。
しかし、家庭の事情は、その家庭各々の状況が違い、その事で引き起こされる家庭問題と言うもの千差万別なのだろう。しかし、人と人が出会い、気が合って、相性ぴったりの人間同志が、生活を共に始め、いつしか家族と言う人間関係を築いて暮していくその中には、
喜怒哀楽と言う人の自然な感情が、生れては、消えまた生れては消えと、日々新しい感情を共に味わい生活時間を共有して暮す事、そのプロセスにある人々の関係こそ、家族と言うものなのでしょうか?と結論するのが、この作品のテーマなのだ。
家族と言う存在の人間同志が最初から存在しているのではなく、日々生活を共にし、暮して行く中から、それぞれ独自の人間関係が結ばれて出来上がっていくそのプロセスに関わりつつある人間同志の事を家族と呼ぶのでしょう。
この映画で、ニックは息子のレイザーにとっては、この世で只一人きりの父親の存在を、精子提供者と呼んで、最後には追い出してしまうのだが、このシーンは少しばかり、淋し過ぎる気がしなくもない。確かに子育てをしていない提供者だ。しかしそれは、親として責任を放棄して、同居している普通の家庭の父親存在ではないのだから。始めから精子提供者は、扶養義務を課されている親では無いのだから、義務を更意に放棄していた訳でもないのだ。そして、2人の子供の遺伝子的には父親なのだ。子供立場からみれば、ゲイの親を自分の意思で選んでいる訳でもいない。
誰の立場に立って家族の存在を考えるのか?同じ家族の構成メンバーでも、誰の立場から家族をみるのかで、観方が変われば、その存在意義も大きく変化する。
人は、誰を愛し、誰の為に生きるのか?そして何故生きるのか?また何処の誰でも考えるべき必要の有る問題だ。
そんな日々それぞれの家庭内で引き起こされる家庭問題を改めて、深く考え直させられる映画だった。
家族を守るためのオトナの本音
レズビアンのカップルであるニックとジュールズ。 彼女達が、精子提供によってそれぞれ娘(ジョニ)と息子(レイザー)を設け4人家族で暮らしてるんだけど、 思春期を迎えた子供達が、ママ達に内緒で精子提供者=遺伝子上の父親ポールに会っちゃうの。 そりゃま〜ね〜すったもんだありますわよ。 けど、ドタバタとも違うんだな。さり気ない笑いドコロで客席が盛り上がる中、 悪気は無いけど配慮にも欠けるポールと4人それぞれとの何気ない交流が、 4人それぞれの心にどんな波を起こしちゃうのか…静かなハラハラ感もいっぱいだった。 カタチこそ世の中の多くの家族とは違うけど、お互いに愛し合って、愛しているからこそ苛立ちぶつかり合って、 全員で『家族』を作り上げていってる4人が、とっても愛おしくカッコ良く感じられた。 言葉は多くないけど意志をしっかり持った、ジョニとレイザーも印象的だった。 最後、家長にあたるニックに『アナタはただの侵入者』『家族を持ちたいのなら自分で作りなさい』と言われたポールは、厳しい言葉に凹んだかも知れない。 でも同時に、『家族ってば思ってたより甘くない』『自分もこんなガチな愛の家族を持とう!』と、力強さをもらえたんじゃないかな? またニックの胸の中にも、それまでの<完璧主義で批判的な思想>じゃなくて、あったかい自信が溢れていたから、ココロからその言葉が出たんじゃないかな? …なんて思った。 なんでこの映画を観たいと思ったのか…きっかけは全然覚えてないし、強烈に記憶に残ることも無いのかも知れない。 けど、じんわり…うん!観て良かった! チキチンッ♪
さーて、お家に帰ろう!
レズビアンカップルと子供たちの家族の物語。キャストが豪華だし楽しみにしてました。 面白かった、観て良かったです。スッキリした気分で劇場を後にしました、さーて美味しい物でも買ってお家に帰ろう!って。 ママが2人。生物学的には異母姉弟、父親は誰とも判らぬ精子提供者、家族の複雑さもここまできちゃったかぁ。まずはそのイレギュラーな部分をあっけらかんと見せてくれます。 パートナーや子供たちとの関係とか葛藤は似たようなもの。それに仲直りしてない朝の緊張感とか微妙な空気とか・・!何度も胸がつまりました、泣きました。少し成長した息子の、最後の言葉でまたグッときたのでした。 家族は名優ぞろいです。そしてマーク・ラファロ、これまでの堅実な感じも好きだけど、また違った魅力で素敵でした。
ホームコメディなのに、後半にファッと立ち昇る辛辣さ。
こういう家庭が在ってもいいし、こういう家庭が主流になってもいいじゃない。 そこには当然、笑いが在るし、涙が在るし、愛が在るし、喧嘩も在るし、セクシャルな問題も在る。 不協和音が訪れることも在るし、イレギュラーも発生するし、精子提供者が現れることもある、とw 娘と息子を巻き込んで、レズビアンカップルの間に入り込む男との三角関係?三つ巴?一人は彼を受け容れて、一人は彼を敵視する。 その関係が笑いを呼ぶし、ある種の緊張感を生んでいて、ゲラゲラ笑いながらもハラハラするというw このレズビアンカップルの絶妙な配役。アネット・ベニングの男前度、ジュリアン・ムーアの軽いヤンデレ感。 そして精子提供者マーク・ラファロのチャーミングさ! 彼女達+彼の掛け合いで、物語はあらゆる事態を含ませ転がり…やがて―当然というか―遂には行き着く『あの問題』。 『あの問題』の受け止め方は三者三様。 ただ、2人は兎も角、男だけが相当ズレた受け止め方をしたのが問題で、だからこそ、ココで残念な結果を生むという。 うん、ココなんですよね~。 確かに大団円なんだけど、ココで結構苦い想いをしました。 全員に、それなりのハッピーな結末を用意してもらいたかったかな、という。 拒絶という名のミクダリハンは辛すぎます。 でも、そうしないとテーマに沿わないのかぁ…う~ん。 まあ、その苦さには少し閉口したものの。収穫もあって。 娘役のミア・ワシコウスカちゃんが超絶可愛い! 『アリス・イン・ワンダーランド』の時よりも可愛いもんで、まあいっか!というw 自分は、その想いだけを持ち帰ることにしました。
親も子供も大丈夫。
小作品ながらアカデミー賞を賑わせたA・ベニングのその演技が観たくて、
まぁ~この上映館の少なさでは、名画座待ちになるんだろうと思った矢先、
地元のシネコンで上映が決定!!やった!!大好きだよ、ムーヴィックスv
というわけで期待度は大◎
そして観終えた結果は…同じく◎だった。素晴らしかった、A・ベニング!
まずレズビアンのカップルに子供が二人…っていう、すごい設定だ^^;
双方が精子提供を受け出産、二人は子供の母親であり両親でもある(複雑)
で、今までは何事もなく仲良く過ごしてきた…長女は大学合格、長男は今や
思春期真っ只中、反抗期の真っ最中でもある。それなりに親は頭を悩ます…。
これ、どこの家庭にもある光景だ^^;日本でもこういう家庭が多いだろうし。
もちろん父親はノーマルが大多数でしょうが、でも今作のA・ベニングはその
亭主関白を地でいく頑固者、支配的で、教育熱心で、威張りくさっている^^;
役回り的には妻になる?J・ムーア。仕事などするなという夫?の言いつけを
守り専業主婦、でも何か自分にも出来るんじゃないかしらと仕事を開拓中…。
あ~もうどこの家庭でもある光景。すごく普通ですごく良く分かる。
口うるさい親に嫌気がさす子供達の年代も、そんな彼らが気になって気になって
仕方ない親達の心積もりも、すっごく分かるんだな…この歳になるとホントに…。
で。
そんな最中、とある人間が彼らに入り込んでくる。
子供達が親に内緒で精子提供者の男性(つまり生物学上の父親)を探し当て、
逢って仲良くなり、ついには家に招くことになってしまうのである。
これ日本だったら絶対ムリなんじゃないの??種元そんな簡単に明かすのか?
どう考えたって~まずいだろ、そりゃ。波風立つに決まってるじゃないの。
そう思わせといて、このポールって男(M・ラファロ新境地)イイ人すぎるし!!
これじゃあねぇ、子供達は懐くし、妻もヨロめいちゃうわな、それはもう…。
ハイ、そうなりますと黙ってられません、父親は!!(ってか夫役のベニング)
自分の立場危うし!ですからね。ポールなんかに奪われてたまるか!そもそも
ただ精子提供をしただけの男に、なんで自分ちを乗っ取られなきゃならんのだ?
もう、この面白さときたら♪ゲラゲラ、クスクス、ニヤニヤ、もう笑いっぱなし。
やがて。。。
仲良しだった家族に少しずつヒビが入り始める。ポールの出現以来、さらに
口喧しく威張り散らす夫(ベニング)に、皆が困惑し嫌気がさしてくるのである。。
とはいえ家族一番!のベニングであるからして^^;改善策を講じ、ポールとも
何とか仲良くやっていこうと思い始めた矢先に…とある事実が発覚してしまう…
思いきり笑ったと思ったら急転直下、ラスト付近からは涙がポロポロ出始めた。
なんなんだろう、この映画は。
どこの家庭にもある悲喜劇に他ならない。ゲイだといって特別な生活ではない。
家族が皆それぞれに思い合い、愛し合い、何とか上手くやっていこうと思うのに
気持ばかりすれ違う…この可笑しみと哀しみ。巧いな、この脚本。すごくリアル。
J・ムーアの独白、それに続くA・ベニングの演技には、なんで受賞しなかった!?
と思わせるほどの説得力があり、ラストに車中で交わす仕草にも頷くこと然り。。
夫婦って…子供って…人生って…様々な思いが交錯する中、このタイトルが光る。
「子供達は、大丈夫!!」
…ホントそうだよな。でもね、なんでこの子供達がたくましくなったか、それは、
両親の素晴らしい愛に育まれて育ってきたから、そういうことが言えるんですよ。
間違っちゃいないのだ、何にも。間違っちゃいないけど、失敗からいろいろ学んで
また家族の絆が深まったってことなのだ。愛は互いを許すことにも繋がるんだよね。
子供達の名演も素晴らしい。なんで小さな作品がこんなに大きな感動を残すのか。
鼻水すすりっぱなしでトイレに駆け込んだ…。我が家も、大丈夫!?だといいが…。
あとポール、その後の人生よい方向へ向かいますよう。
(ベニングに耐えたで賞、ムーアに愛してるで賞、子供達に生まれて良かったで賞を)
普通の家庭?
レズビアンカップルの家庭と、その子供たちの精子提供者という設定は奇抜だが、描いているのはごく普通な家庭像。
父親役のニックは(女性だが)古いタイプの父親役で、専業主婦になったパートナー・ジュールスの不満、子供の反発など、むしろ普通の家庭過ぎるところがかえって面白く感じた。
精子提供者のポールも突如自分の家庭を手に入れたような錯覚を持ってしまい、ジュールスとの関係も、彼女単体ではなく、家庭とセットで惹かれたのであろう。
途中で、生物学的な親のインパクトを示したものの、最後にはやはり時間と共に築き上げてきた家庭には太刀打ちできない。
ファミリーものとして十分に楽しめるし、観終わった後の印象は良い。
ニックの言葉が心に残る
家族で唯一安定した収入があるニックが父親的存在で、なかなかやりがいのある仕事に就けずに塞ぎ込むジュールスと時々衝突する様は、男女のカップルと変わらない。アネット・ベニングのショートカット・ヘアがキュートだ。 そんなふたりのもと、おおらかに育った姉弟との4人家族の間に割って入るのが“生物学上の父親”ポールだ。この男、調子がよくて憎めない。自由な独身生活を謳歌しながらオーガニックレストランを経営するという設定が活きている。 家族の住居や食生活、レストランの雰囲気、そして青い空に草花や色とりどりの野菜など、明るく陽気な映像に、しばし日常を忘れてしまう。ワインも美味そうだ。 ポールの出現により、徐々に家族の関係が乱されていくが、この陽気さによって暗くならない。むしろ滑稽なくらい明るい。植木職人の絡みも楽しい。 いちばん距離があったニックとポールも、ジョニ・ミッチェルのアルバムを期にすっかり距離が縮まる。 監督のリサ・チョロデンコは、ここまで大団円の結末をほのめかしておきながら、ラストで一気に突き放してみせる。 明るく陽気な世界にどっぷり浸かっていただけに、ニックの「あなたはただの侵入者。家族が欲しかったら自分でつくりなさい!!」という言葉がグサッと心に残る。
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