劇場公開日 2011年4月29日

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「家族を守るためのオトナの本音」キッズ・オールライト オイラさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0家族を守るためのオトナの本音

2011年12月2日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

レズビアンのカップルであるニックとジュールズ。

彼女達が、精子提供によってそれぞれ娘(ジョニ)と息子(レイザー)を設け4人家族で暮らしてるんだけど、
思春期を迎えた子供達が、ママ達に内緒で精子提供者=遺伝子上の父親ポールに会っちゃうの。
そりゃま〜ね〜すったもんだありますわよ。

けど、ドタバタとも違うんだな。さり気ない笑いドコロで客席が盛り上がる中、
悪気は無いけど配慮にも欠けるポールと4人それぞれとの何気ない交流が、
4人それぞれの心にどんな波を起こしちゃうのか…静かなハラハラ感もいっぱいだった。

カタチこそ世の中の多くの家族とは違うけど、お互いに愛し合って、愛しているからこそ苛立ちぶつかり合って、
全員で『家族』を作り上げていってる4人が、とっても愛おしくカッコ良く感じられた。

言葉は多くないけど意志をしっかり持った、ジョニとレイザーも印象的だった。

最後、家長にあたるニックに『アナタはただの侵入者』『家族を持ちたいのなら自分で作りなさい』と言われたポールは、厳しい言葉に凹んだかも知れない。

でも同時に、『家族ってば思ってたより甘くない』『自分もこんなガチな愛の家族を持とう!』と、力強さをもらえたんじゃないかな?

またニックの胸の中にも、それまでの<完璧主義で批判的な思想>じゃなくて、あったかい自信が溢れていたから、ココロからその言葉が出たんじゃないかな?

…なんて思った。

なんでこの映画を観たいと思ったのか…きっかけは全然覚えてないし、強烈に記憶に残ることも無いのかも知れない。

けど、じんわり…うん!観て良かった!

チキチンッ♪

オイラ