「不覚にも 泣いてしまいました(笑)」奇人たちの晩餐会 USA Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
不覚にも 泣いてしまいました(笑)
コメディです。 もっと掘り下げて言うなら… 頭の弱い人に 「雨が降ってきたから、傘をさしなさい」と傘を手渡したら 刀のように腰にさした、みたいな 笑い話を中軸に映画にした感じ。
会社で出世コースを歩むティム(ラッド)は ボスが毎月開催する 風変わりな晩餐会に出席することになる。 その晩餐会とは、出席者それぞれが 奇人変人をひとりずつ連れてきて、その可笑しさを競い合うという 悪趣味なものだった。 ティムは 誰を連れて行くか迷っていたところ、たまたま車で轢いてしまった中年男性 バリー(カレル)を連れて行くことにするが…。(作品情報より抜粋)
あまりお金をかけていない感じで、期待せずに鑑賞。 前半は 何だかハッキリしない笑いというか、スッキリしない小笑いがつづいて 最後まで観るの面倒くさいなぁ なんて思ってたんですが、タイトルにある ディナーのシーンから バリー(スティーブ・カレル)の笑顔に愛着を感じてきて ティム(ポール・ラッド)との関係に変化がでてくるシーンでは 思わずホロリとさせられて… ヤダ、アタシったら おバカ映画で泣いてるって思ったら、また笑えたりして。
主人公のティムを演じた ポール・ラッド。 よく見かけるけど 誰だっけ?くらいの俳優さん。 『YEAR ONE』や 『40歳の童貞男』などに出演してます。 ハンサムではないけれど、アタフタして頭をかかえるような演技で見せる表情は キュートです・*★。
ティムが 車でひいてしまう男・バリーに スティーブ・カレル。 最近 『ゲット・スマート』を観たところで、“いろいろやってくれる人なんだよね”って 分かってはいたけれど今回も外すことなく 全力投球してくれました。 役に入りすぎて?ちょっとウザいなと思ったのもつかの間、気がつけば カレル・ワールドに引き込まれていました(笑) 近々公開される映画 『怪盗グルーの月泥棒』で 主人公・グルーの声を担当しています (超お勧め!)
ティムの恋人・ジュリーに ステファニー・ショスタク。 キレイな女優さん。 『プラダを着た悪魔』に出演してた人、だそうです。
バリーの恋敵?・サーマンに ザック・ガリフィアナキス。 『ハングオーバー』でインパクトのある演技を見せた彼、今回はちょっと控えめですが、インパクトのある衣装で 笑いをさらっていました。 いっしょに遊びたくなる人です(笑)
おバカなんだけど、いいセリフがいっぱいあります。 皆それぞれの演技(表情)がよくて、ストーリーも悪くないので (多少マニアック部分もありますが) コメディが好きな方にお勧めの一本です。