劇場公開日 2011年4月23日

「ずっとずっと、胸に残る映画。」まほろ駅前多田便利軒 tonbearさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ずっとずっと、胸に残る映画。

2011年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

瑛太と松田龍平演じる二人の男(いや、なぜか演じられてる気がしないのだけど)いま、こんな男が一番求められてるんじゃないかな。こういうやさしさ。励ましじゃなくて。
愛想振りまくでもなくぶらっとしてて、でもなんか気さくで、電球取り替えてほしいなんてことから、とても切実な依頼まで、頼りたくなる人。最も優しい距離を知ってる人。そこに居て、気にかけてくれる人。そんな二人が主人公の、やさしい映画だ。
きっと続編があるにちがいない。そしたら、二人はきっとあのボロビルの前の舗道に椅子でも出して、日がな一日、ぼーっとそこに居てくれるだろう。彼らは傷ついたあと、閉じるのではなく、町の端っこに、出て行くことを選んだ。それが希望。たぶん何年たっても忘れられない映画。

tonbear