[リミット]のレビュー・感想・評価
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ひどい
みんな無関心
色々と想像したくなりますが
アイデアはいいが・・。
奇抜な設定
オチがすべてを台無しにした
こういった映画は基本、監禁されてる側と捜索側を交互に描く事で
いろんな背景を見せるものですが
とにかく木の棺の中だけに拘ったのはすごく評価できます
この映画は本当に捕らえられた木の箱の中の映像だけで話が進められます
あの小さな空間であれやこれやといろんな事件が巻き起こり
電話の相手とのやりとりだけでいろんな事が起こります
オチさえ見なければ90分楽しめる映画です
「ラスト一分、あなたは驚愕する事になる!」
みたいな定番の売り出し文句がぴったりです
悪い意味で…
おそらく定番のオチを嫌った天邪鬼な製作者が
見てる側を裏切りたい一心で作った最低のオチです
そして雰囲気を一転させる、なぜか明るい音楽が
「ああ、この映画ってギャグ映画だったんだ…」って思わせてくれる
最高の演出をかもしだします
正直、30分ドラマでトンデモオチが許される
オムニバスホラーで作ってれば評価されてた作品だと思いました
なるほど
ハラハラドキドキ 呼吸がおかしくなる90分
無力感と人の闇を描いた衝撃作
見終わった後の絶望感というか、空虚な感じは他では味わったことないです 映画だからといって気を抜いてると現実を突きつけられ、体から力が抜けます 例えようのない無力感と人間の闇の部分を最大限に表現した映画です
単純な絶望感を味わいたいなら。
とにかくあの手この手のアイディア満載で、観ている側を飽きさせません。
昨年の『パラノーマル・アクティビティ』のヒットで、体感型のワンシチュエーションスリラーがブームになってきたと思われます。本作も、なかなかの傑作でした。何しろ、最初はながらでDVDを観ていたのですが、途中で引き込まれて、ついつい本気で食い入るように観てしまったほどなのです。
舞台は、暗い棺桶にラストまで閉じ込められたままという制約のなかで、とにかくあの手この手のアイディア満載で、観ている側を飽きさせません。
ただ閉じ込められているだけでなく、残存空気が90分という時限パニックが加わります。それだけでも充分なのに、さらに中盤では、毒蛇が主人公のポールを襲おうと登場します。蛇を退治しよと油を蒔き散らして火を放ったところ、誤って棺桶内部に火が燃え移ったり、次々と難題がポールを苦しめます。極めつけは、棺桶が壊れて、上部から砂が内部に降り注ぎ出し、ポールを埋めてしまうほどの勢いになっていくことです。
ラストはとても意外な結末。ぜひレンタルでお確かめください。そうきたか!という終わり方でした。
そして、ポールが埋められた理由も、巧みでした。アメリカ国内では、あり得ない話。それをイラク戦争後のイラクで働く、民間企業のトラック運転手がテロに襲われたという設定で、見事にあり得ない状況を説明しきってしまいました。
ところで絶望的な状況のなかでホールにも希望がありました。携帯電話がなぜか棺桶に入れられていたからです。これでポールは、勤務先から、自宅の妻、そしてFBIから果てには、国防省にまで電話をかけまくります。
ここでのやりとりも、一筋ならでは行かせないところが演出の上手いところ。妻は外出中だし、妻の友人に伝言を頼んでも、さっぱりポールの状況を理解してくれない。勤務先も、、たらい回しにされて、いたずらに携帯電話の残量が減っていくのに苛つくばかりのポールでした。
やっとの思いで、国防省の拉致担当に連絡がついて、救出の確約が得たものの、担当者の役人根性からか無責任で調子良いことばかりの羅列で、余計にポールを失望させるものでした。
携帯電話での拉致担当との僅かな会話のやりとりから、イラク戦争の戦後処理への社会風刺と政府の官僚的体質の非人間性を糾弾する意図が見え隠れしていましたね。
また携帯電話は、ポールにとって脱出の切り札ではありましたが、誘拐犯がポールとの連絡手段にわざと加えていたものだけに、閉じ込められてからも、脅迫が加わり、緊迫感が募っていきました。
ところで、いくら土中に閉じ込められているとはいえ、暗闇のままでは映画として整理できません。そこで、オイルライターや発光ダイオード、そして携帯の明かりなど、ポールが手にすることの出来た光を発するモノを常に使い続けていました。思ったほど真っ暗なシーンは少なかった工夫は、特筆ものです。
最後に、閉所に閉じ込められるとパニックを起こすポールのキレぶりは真に迫り、ライアン・レイノルズの演技力の確かさを感じさせてくれました。
ハラハラドキドキ
ちょっと興味があった作品。いつも行く映画館で、超大作ではない作品を2週間程度の短期間だけ上映することがたまにあって、運良く観ることができました。
画面に一度も『LIMIT』と出てこないのであとで調べたら、原題は『BURIED』です。つまり埋められちゃった、ということ。
イラクで物資輸送トラックの運転手をしていたアメリカ人が突然襲われ、木の箱(要は棺おけ)に入れられ埋められてしまったところから話が始まります。その箱の中には、ライターとか携帯電話とか、ごくわずかなものがあって、でも徐々に酸素がなくなっていきます。さあ彼は助かるんだろうか?というストーリー。
いわゆるワン・シチュエーションものというのかな、作品の舞台は全てその箱の中。ということは、登場人物も事実上閉じ込められたアメリカ人ひとりだけ。携帯電話でやり取りする何人かの相手は声だけの出演。映像として登場するのは、携帯電話で送られてくる映像の中の人物のみ。…とても安上がりに作られています(^^;)。
観ている最中は、最初から最後まで飽きることなく、ハラハラドキドキすることができました。あの状況で飽きさせないのは、やっぱり演出がうまいのでしょう。まあ、いきなり箱の中から始まるので、彼の素性やなぜ箱の中にいるのかということなど謎だらけ。それが徐々にわかっていくだけでもそれなりの時間を費やすし、後半は彼が助かるのかどうか?ということでドキドキするのですが、何しろ箱の中なので、次に何が起こるのか観客にも予想ができません。なるほど、うまく出来ています。
ただ、後で冷静に考えると、基本的には携帯電話でやり取りする会話が話の展開を支えている作品なんですね。身動きの取れない人が携帯電話で救援を呼ぶのであれば、誘拐された人でも遭難した人でもいいわけで、イラクであることや箱に入れられて埋められていることは、実はあまり作品の肝ではないような感じもします。もちろん、この作品ではイラクで起こりそうなことが取り入れられて入るのですが、中東情勢云々の社会的なメッセージがあるような感じでもないし…。まあその辺がちょっと不明瞭な感じがしました。
まあでも、一度観てみる価値はあると思います。
無邪気で明るいワンコンセプト凡作。
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