「テヘランからカスピ海沿岸の避暑地に数日間のバカンスを家族ぐるみで楽...」彼女が消えた浜辺 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
テヘランからカスピ海沿岸の避暑地に数日間のバカンスを家族ぐるみで楽...
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テヘランからカスピ海沿岸の避暑地に数日間のバカンスを家族ぐるみで楽しみに来た仲良しグループ。仲間の一人の誘いで参加したエリは透明感のある清楚な美女で、ドイツから帰国して参加したアーマドは彼女に惹かれ始めるが、一人の子供が海で溺れる事故が起こってしまい、同時にエリが忽然と姿を消してしまう。警察とともに必死の捜索を続ける仲間達だが実は誰も彼女の本名すらも知らなかった。一体彼女は何のために旅行に参加しどこへ行ったのか・・・。
『別離』と同じく沈痛な余韻が残る一作。全くの善意もちょっとしたきっかけで邪悪な想念に姿を変え、悪意がどこにもなくても人は人を嘘で傷つけ追いつめる。こういうあまり直視したくない類いのテーマを繰り返し提示するアスガー・ファルハーディ監督の真意が知りたくなります。『別離』と数人キャストがカブっていましたが、アーマド役のシャハブ・ホセイニはとびぬけて演技が巧く、『別離』の役とは喋り方、表情の作り方、仕草を変えていて全くの別人を作っていました。
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