おまえうまそうだなのレビュー・感想・評価
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癒される!!誰にとってもきっと思い出の1本になる映画!
「おまえうまそうだな」とは変わった面白いタイトルと思ってレンタルしてみたら、
これが予想外の、大ヒット!!!
泣けました!大の大人が、しかもオヤジの私は、一人で観たので、廻りを気にすることも無く、恥ずかしさも無く、後半は涙!涙!涙。
こどもに超人気の絵本の映画化とは知らずに観てしまったが、これなら原作本が人気が出るなと納得の1本だった!!!
絶対に子ども専門に、単なる子供騙し的な幼稚な物では無かったのだ。
自分より弱い、子供たちに対して愛情を持って育てて行く事の尊さが胸に迫り来る。
それも、必ず血縁者であると言う訳では無く、本来生き物が持っている母性性と言ったらよいのだろうか?
草食恐竜の母に拾われ、育てられた肉食恐竜が、おとなになると、これまた不思議と肉食系の恐竜であるハートが、草食恐竜の赤ちゃんに出会い、その草食恐竜の父親に自分が育って行くと言う過程が泣けるのだ。
人生は巡り巡って、また振り出しに戻って来ると言うけれど、本当にまた自分が人から受けたその恩と同じ様な恩を自分が今度は誰かにかえして生きていくお話。
中々現実の社会では、本当の親子でありながらも、殺傷事件も少なくない今日の日本で、
未だこんなにシンプルかつ、生きる上での基本的な、心を語っている話も作られている事が有るって、最近ではずっーと御無沙汰でしたから嬉しかったね。
こう言う話しが、ちゃんと受け入れられることって、素晴らしい希望です!
親には感謝しても、いくら感謝しても感謝し足りないな。
ただただ、素朴で、こんな素敵な映画があるって嬉しいことです!
最近の、有名なアニメの制作会社では、アメリカでも日本でも中々お目にかかれない
タイプの映画です。
是非、これは観ておくべき作品です!
毎日が幸せな人たちには、よりハッピーに
素敵な家庭の団らんがある家庭にも、更なる団らんのために
或いは・・・
心に溜まった、人生の、垢を落としてみたい人に、
ストレスで気持ちがつかれたら、
人の優しさに、疑問が生れたら、
自分自身がもしも、嫌になることがあったなら、
一人で淋しいことがあったなら
是非、思い出して観て欲しい
とってもハートフルな映画です!
あたたかい、それだけなのに
僕がハートとウマソウに出逢ったのはとあるレンタル店だった。「笑って、泣いて、心温まるお話です」・・・そう紹介されていたパッケージの前をふと通りかかった僕だが、絵が子供向けのアニメっぽい。こんなんで心のどこがあったまるんや、と半信半疑で、少しナメていた。が、しこたま不意打ちを食らうことになってしまった(笑)
僕は、この物語は二つの捉え方ができるんじゃないかと思っている。子供が観たときと、大人が観たときとでは大きく物語が違うのではないだろうか。
草食恐竜のおかあさん。オオアゴの卵を拾っちゃって大変だったね。捨てようと思ってもどうしてもできなくて、結局群れを外れずるをえなくて、結果としてハートを失ってしまったんだから。
だけど、おかあさんは、もしかしたらハートが近い将来いなくなってしまうのではないかと心配していたのかもしれない、いやむしろ、自分やライトが食べられてしまうことさえ覚悟していたのかもしれない。作品中ではハートがいなくなってからのことは描かれていない。おかあさんの悲しみはどれほどのものだったんだろう。ああ、やっぱり行ってしまったのね、とあきらめがつくものなのか。いや、そもそもあんな卵を拾って育ててしまった自分がいけなかったのか。そしてその悲しみをおかあさんは一人で、自分の中で抱えなければと考えていたのではないだろうか。実はハートはオオアゴの子供だったのよ、だからもうあの子とはお別れね、なんてライトには言えないだろうし。辛かっただろうな、おかあさん。
ハートもそんなおかあさんに育てられたからこそ、ウマソウを育てることができたのだと思う。確かに外見はオオアゴだ。だが心のどこかに、子供の頃に母親から愛情を一身に受けた記憶が、ウマソウを食べるかどうかのきわどいところで仕事をしたのだろうか。こうして、子供だったハートもいつしか親になっていくんだなぁ、と思いながら観ていた。確かに子供は親の手助け無しでは生きてゆけない。だが将来自分が親になったとき、いや、子供をまっとうな親にならしめるものは、はやり小さいときに受けた愛情なんだろうな。
そういう思いがいっしょになって、後半は本当に泣けた。おかあさんの悲しみ、ウマソウへのハートの愛情、ライトの葛藤を思えば思うほど胸が揺り動かされる。
奇跡なんて起こらない。ハートが草食になったりは決してないのだが、観終わった後には言いようのない満足感と、ほのかな胸のあたたかみが残った。
ああ、自分って、こんなに泣けるもんなんだってくらい泣いた。
素直に泣ける、これってすごく重要なことだと思うし、これからも忘てはいけない大切なことを、ハートは、ウマソウは教えてくれた。
ありがとう。
親の在り方で子は育つ。
原作の絵本シリーズは(またもや)まったく知らなかった。
劇場予告で観た時もそれほど惹かれるものがなかった。
ところが、観始めてすぐに胸がつまりはじめ、、後半では
半べそ状態。そして無性に息子に逢いたくなってしまった^^;
いい話である。画にもストーリーにもこれといった特異性は
なにもないのに、ものすごく訴えかけてくるものがある。
かな~り昔に、「まんが日本昔話」なるアニメがあったが、
あのテイストを生かしつつ、軽快な音楽と、今風にドライな
感性を持ち合わせた展開に、いつの世も変わることのない
家族愛をふんだんに織り込んだ物語である。文化庁とかが
大推薦しそうな子供教育に適した話でもあるが、それより
「こういうのを観たかったんだよ」と思うお父さんお母さんに
大絶賛される物語であるに違いない。自分が生まれてから、
今までどれだけの愛と恩恵を受けてきたか考えさせられる。
物語はいたって単純である。
草食恐竜のお母さんがある日、流されてきた卵を拾う。
自分の卵と一緒に温めて孵したところ、それは自分達を
やがて食べるであろう肉食恐竜の赤ちゃんであった。
当然仲間から猛反発を食らい、遠くへ捨てに行くのだが、
自分を追って泣く子供の声に逆らえず、育てることに…。
仲間からは離れ、自身の子供と兄弟として育て始めるが、
食べる物の好みが違くなってくる。ある日森を出て平原に
出た肉食恐竜・ハートは群れに出逢い肉の美味しさを知る。
かくしてハートは、母と兄・ライトの元を去っていく…。
時は流れ、群れの無法者として名を馳せるハートの前に
草食恐竜の卵が転がり、中から可愛い子供が生まれてくる。
「おまえ、うまそうだな。」と声をかけたハートを自分の父親
だと勘違いした赤ん坊のウマソウ^^;は、彼を追いかけるが…
そして、歴史は繰り返される。
自分の母親が自身にしてくれたことを、ハートはウマソウに
できるのだろうか。何しろどう見ても彼は餌に違いないのだ。
小さくて、可愛くて、自分をこれでもかと慕ってくるけれど、
相容れない者同士であることに違いない。そこをどうするか。
やがてハートは、ウマソウを捨てることを決意するが…。
それぞれの想いがグングン伝わる中盤以降、泣けて泣けて
どうしようもなかった。必死で守ろうとする父親と、意地でも
ついて行こうとする子供。声優陣がまた、巧い^^;プロに交り、
加藤清史郎くんがウマソウの声を演っているが、なんだ?と
思うほど巧い。彼は冒頭からずっとハートを父親だと信じて
ついてきたのだと思っていたが後半、アッサリと覆される。
たくましく育ってほしい^^;とハムのCMで言われていたのは
こんな子供の成長過程を意味していたのかvなんて感無量。
お父さん方、こんな息子に育ってくれたら…嬉しいよねぇ(T_T)
お母さん役・原田知世、バクー役・別所哲也も巧かったが、
他の声優や随所に流れる音楽にしても、かなりのプロ仕様。
…絵本はもっとほんわかとしているのだろうか。
食う食われるの生存競争の描き方もリアルで容赦ないが、
生きていくために必要なものは食べ物と、あと何だったかを
薄れてしまった記憶の中に再発見し今一度家族の在り方を
考えさせようと観客に問いかける力作である。
(自分を愛し、育ててくれた親を、子供は絶対に忘れない。)
母さんはどんな気持ちで俺を育てたんだろう
映画「おまえうまそうだな」(藤森雅也監督)から。
原作は、清水町出身、私の2学年先輩の宮西達也さん。
もちろん、全体のストーリーには触れないが、
肉食系の恐竜が、草食系の恐竜に育てられるが、時が過ぎ、
今度は肉食系の恐竜が、草食系の恐竜を育てる立場となる。
立場が変わって、いろいろな子育てに悩むシーンがある。
本来なら、育つ環境にない子どもを必死に守りながら・・。
そこで、ぼそっと呟く。
「母さんはどんな気持ちで俺を育てたんだろう」
親になって、初めて親のありがたみが理解できることを、
台詞を変えて、表現している気がした。
苦労して育ててもらったことを知れば知るほど、
巷で騒がれている、ネグレクトも含めた児童虐待は、
なくなるはずなのに・・と心の中で感じている。
それに気付かせることが、今の世の中には必要だろう。
この映画は、そんな役割も持っている気がする。
映画を媒体に「家庭教育」が出来るなんて・・最高。
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