「逆転の発想がおもしろかった。」ハッピーエンド(2010) Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
逆転の発想がおもしろかった。
表のパッケージの菜葉菜さんの写真を見ると、失礼だけどあまりの地味さに、見る気とか、その他いろいろが萎えて、なかなか手が出ませんでした。
でも、思い切って見てみてみたら、けっこうベタな王道のラブコメ映画でした。
というより、ラブコメ映画のパロディー映画かな?
通常、パロディー映画だと、笑いをとるために、もともと作り話なのに、それをさらにデフォルメして、完全に非現実的なものになるんだけど、この映画は逆で、現実に置き換えてる。
そのため、菜葉菜さんの地味さが、逆に最大のポイントになってました。
こんな地味で暗い女の子に、ラブコメ的なことは起こるわけない、とだれしも思うところがミソです。
ラブコメ映画じゃないんだから、こんなこと起こらないよね・・・みたいなところでふっておいて、メガネをとったらかわいい子だったみたいな、通常ではベタすぎて使えないようなネタでおとして笑いをとる、みたいな感じでした。
結局は王道ラブコメになっちゃうんだけど、ベタベタな展開を、その辺のネタで、うまく笑いに結びつけておもしろく見せるところが、すごくよかったです。
ラブコメ好きで、ベタな展開もそれなりに好きだけれども、見あきているので、そのままやられても困るみたいな人にお勧めです。
あと、秋田市の風景とか、昔風のアパート、ビデオテープとDVDがごちゃごちゃに置いてある、ちょっと前のレンタルビデオ屋さんとか、廃業間近のなつかしい昔風の映画館などが出てくる、ノスタルジックな雰囲気の映像もよかったし、セリフに入ってくる映画の話も、映画への愛情が感じられてよかった。
なんとなくヤフーのサイトも見てみたけど、2008年の映画で、DVDも出てるのに、現在1件しか投稿がなかった。
けっこういい映画なのに投稿が少なすぎて、すごく不思議でした。