「ザッピング感の妙味」クロッシング ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
ザッピング感の妙味
うわあ、ここまで?ここまでなの?というヘビー感。
ただただ、目の前のスクリーンで起こる出来事に固唾を呑む。
というか、ブルックリンで働く警察官て、ここまで過酷で見返りの少ない職業なんですかね?
本当、圧倒されたというか、この展開に圧巻というか…。
ラストまでストレート、一直線に楽しませて頂きました。
まあ、楽しんでは居るんですがw
三人の刑事を主人公に据えて、巧みなザッピング感で話を切り替えていくストーリー展開。
織り交ぜていくし、微妙に交差していく。
話の決着、着地点が皆目見当も付かぬまま、重い展開はひたすら続く。
クライマックスでやっと話の全貌―「ああ、こうするのか、貴方達は」という腑の落とし方。
三者三様に用意されたやり切れない結末。
いやあ、凄かったなあ。
ま多少、強引というか、ラストへ向けての都合で無理矢理ストーリーを繋げてってない?て感じる部分もありましたが…映画全体を包む重厚感に有無を言わせぬ説得力を持たされて、まあ、そこは突っ込んでも仕方ないか、という。
なかなか良い映画を観たな、という充足感を得られました。
良かったです。
コメントする