「なんてったってアイドル」きみがくれた未来 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
なんてったってアイドル
ザック・エフロン、アイドルである。
「ハイスクール・ミュージカル」「セブンティーン・アゲイン」で見せた、端正な顔立ち、均整のとれた身体、爽やかなスマイルは言う事無しで、世の女性たちが魅了されるのも納得。性格も良さそうだし。
そんなザックが脱アイドルを狙って出演したであろうこの映画。
仲の良かった弟を交通事故で失い、悲しみに暮れながらも、乗り越え新たな一歩を踏み出すまでを繊細に演じ、爽やかだけじゃない一面を見せる。
明らかにこれまでとは違う意欲作だが、見終わった印象としては、う〜ん、結局は同じかな。
冒頭のヨットレースを始め、店で女の子たちに声掛けられたり、美人のヒロインとラブになったり、ハッピーエンドであったりと、やっぱりアイドル意識しての映画。
ジャニーズがどんなに映画やドラマに出ても、“ジャニーズ作品”になってしまうのと同じ。
本当に脱アイドルを目指しているのなら、「ゴスフォード・パーク」のライアン・フィリップや「レイチェルの結婚」のアン・ハサウェイぐらいの意気込みがないと。
それにはまず、イイ題材や監督に巡り合わないと。本作の監督は「セブンティーン・アゲイン」の監督だし、今年公開された「一枚のめぐり逢い」だってベタな恋愛小説のニコラス・スパークスだもの。
先は長い。まだまだこれから!
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