「真面目な話も笑われたら終わり」瞬 またたき 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
真面目な話も笑われたら終わり
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恋人とのツーリング中の事故により記憶を無くした女性が、そのトラウマを払拭する為に真相を探る。
どうしてもその瞬間の記憶を思い出したい女性には北川景子。
映画のクライマックスでは、遂にその真相が明らかになる。
それまでに何故か口を噤む父親や、直ぐに怒り出す兄等の描写が描かれ。更に、弁護士役の大塚寧々が調べを進めて行くと、奇妙な事実が…「これは絶対にきっと何か在るぞ!」と、思わせる。
が…しかし。真相が明らかになった瞬間に「んな阿呆な!」マジかよ!…と真剣に画面に突っ込んだぞ!「おい景子、それよりももっと大事な事が有るだろ」…と思い。最後にはもうゲラゲラと爆笑してしまったわ。
反則的な笑わせ方だよ、もう。
それまではなかなか良かったんですけどね。
いや!嫌いじゃ無いけど、ネタとしてでかすぎたわ!笑われたら駄目でしょ。
記憶を思い出す為の仕組みとして、過去に在った出来事と似た状況に至った瞬間に、徐々に思い出して行く。
映画は弁護士役の大塚寧々にも、主人公の北川景子同様に、過去のトラウマを抱える女性として対比させる手法を取っているが、正直かなり強引とも思えた。
主役の北川景子は可愛いんだが、セリフ廻しが一本調子なのがちょっと…。
対象的に大塚寧々は、観ていても安心出来る位に相変わらず巧い。
他では、脇役として徳井優がワンシーンながら印象に残る演技。そして、映画の最後には黄泉の国の伝説を教えてくれる、あの人が登場。流石に巧い。
(2010年6月20日TOHOシネマズ錦糸町No.5スクリーン)
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