「一家そろって見た思い出」幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
一家そろって見た思い出
不朽の名作だと思う。シンプルなストーリーに、ていねいな芝居。
刑期を終えて出てきた男を高倉健が熱演。
うまそうにビールを飲み干すのに、絶食したとか、いろいろ伝説を耳にした。
武田鉄矢の出世作でもあり、この映画がなければ、のちの『金八先生』もない。
桃井かおりのモタモタした煮え切らなさは、演出とは思えず、子供心に好きになれなかった。はつらつとしたお姉さんキャラが好きだったのだが、そんなキャラ、この映画のどこにも居場所がない。
ハンカチが飾ってあるかどうかは、ドキドキしながら見たものだ。今でもはっきり覚えている。子供でも、よく理解できるストーリーでも、なぜ、出所するのを待っていられないのかは、子供には理解できなかった。親に聞いても、要領を得なかった。ビデオ化された時にもう一度見て、なるほど、そういうことかと納得した。
とにかく、いい作品は、子供心にも響くのだ。
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