「白人の最低の品位をみた」ザ・コーヴ ednakanoさんの映画レビュー(感想・評価)
白人の最低の品位をみた
この映画を金を出してみる価値はないですね。前編欧米価値観の押付と、正当化のための画像編集。批判したいからみるか、スプラッター映画ファンか、どMですという日本人以外は見ないほうがいいです。
欧米の映画館を想像すると、"F**K JAP!"という叫び声と下品な笑い声が聞こえてきます。
追伸)
先入観なしに見たいという方も、事前に予備知識を持って見に行ってください。この映画はまっさらな状態の人をプロパガンダで染める危険性があります。以下のことは覚えて見に言いましょう。
1.水銀問題はこの映画以前なら情報公開されていて、国家的隠ぺいは彼らの無知か歪曲によります。また、イルカ肉が水俣病の原因のように表現されていますが、水銀レベルなどは異なり、発症例もありません。
2.出演している大学の準教授は、使われ方に意義があり出演シーンのカットを要請したが無視され、訴訟を考えている。
3.この映画が欧米人の意見を代表してはいない。内容が偏り過ぎていて、ドキュメンタリーと言うべきかについては賛否両論あり、ハリウッド系は支持しているが、プレス系は否定意見が多い。
4.映像が実写でも、編集方法でイメージをどちらにでも誘導できるので、事実が真実とは限らない。
5.イルカ漁自体は、太地以外に日本や海外でも行われており、白人国家でも行われている。また、鯨やイルカの主な人為的殺傷は捕鯨やイルカ漁ではなく(1割程度)、トロール漁の巻き網に巻き込まれるほうが8割、船との衝突などが1割ともいわれている。(韓国は捕鯨をしないが、鯨肉が大量に流通している理由)
これらの客観的事実を頭にいれ、監督がシーシェパードのお友達ということを考え併せてみないとだまされますよ。
追伸ですが、どうせドキュメンタリーにお金払うならビルマVJのほうがお勧めです。同じ盗撮でも本当に命がけだし、この映画みたいにおちゃらけていない。これぞドキュメンタリという感じですが、アカデミー賞では、アジアの小国で、有色人種がどうなろうとあまり興味がないということでしょうね。