死刑台のエレベーターのレビュー・感想・評価
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キャストの無駄遣い
キャストだけで面白いのかと思ったが、間違った時間の使い方だった。ただただ後悔。駄作も良いところ。
脚本なのか演出の問題なのか、どの殺しにも強い動機が感じられず、ただただ吉瀬美智子だけが一貫してドジな阿部寛を求めて、好き放題暴走している状態。脇役に深みのある演技をする俳優さんが沢山いるにも関わらず、吉瀬美智子が出てくる時間がひたすら長く、ストーリー性も台無し。吉瀬美智子は確かに綺麗だけれど、この役を背負うには安っぽさ胡散臭さが先に来てしまう。
過去に彼女を取られ、殴られて銃も取られた警官が組のトップを躊躇いもなく殺すのも意味不明。翌日あっさり泣くほど謝るのも意味不明。巻き込まれたに近い彼女役の北川景子は、お客さんの車だから好奇心があったのかもしれないが、アホで写真を撮ったりフィルムを他人に渡したり。殺しの現場に巻き込まれているのに恐怖を抱いている様子もないし、フィルムを預かった写真屋さんのおじさんに至っては、写真館に刑事や玉山鉄二が出入りしていても、その場にいない。どこに行ったのか意味不明。全体的に不可解すぎる。
完全犯罪に終わるはずが、エレベーター停電のせいで計画がなにもかも崩れ去り、更には2つの事件が偶然交錯して一見複雑になってしまったが、どちらもただの痴情のもつれでこうなっただけの浅い浅いものでしたという結論に至るまで、ただただ引きずられて、トリックも何もなく終わる。
恋愛が絡む事件では必ず証拠が残るから、完全犯罪はありえないという刑事さんの言葉のみ、納得できる映画。
きっと原作がよい。 ラストのところで、映画の空気感がおかしいなと思...
きっと原作がよい。
ラストのところで、映画の空気感がおかしいなと思ったら原作がフランスだとわかった。演出が所々昭和っぽい。よし、元を見よう。
キャストが良いのに勿体ない映画。
どぶネズミが2匹
オリジナルは言わずと知れたサスペンス映画の傑作。
今回何と日本でリメイクとゆう神をも恐れぬ事に…くわばらくわばら!
そして出来上がった作品は…。
お馬鹿映画でした〜(^^;;
オリジナルは傑作…とは言っても、実は意外と穴だらけの完全犯罪だったりするんですが。今や伝説のマイルス・デイピスの神がかり的な即興演奏に、アンリ・ドカエの素晴らしいモノクロの映像美。それにジャンヌ・モローのクールビューティーな佇まい。総てが奇跡的な融合を果たした…と言っても良い内容でした。結果的に穴の有った箇所を消した訳だったのですが…。
今回のリメイク版では、その辺りの不自然な計画をセリフや映像等で説明。不自然に見えない様に努力している。でもやっぱり計画自体がちょっとお粗末なんですけどね。
でもそれ以上に問題なのは、北川景子と玉山鉄二のカップル。
これオリジナルはどうだったんだっけな〜。北川景子と阿部寛は顔見知りなのですが、時代が現代だけに携帯電話の処理の仕方には。「顔見知りなのにそんなの有り得ないだろ〜!」と思う事必至。大体車を乗り回す時点でちょっと変なんですけど。まあ!百歩譲って、恋人役の玉山鉄二のキャラクター設定が車を奪ってしまう役だから…って事で納得するしか無いですけどね。それにしても玉山鉄二のキャラクター設定は、その立場的に考えても、一連の行動が全く理解出来ない。
実はこの辺りもオリジナルの記憶は曖昧であまり覚えてはいない。
どちらかと言うとジャンヌ・モローが夜の街を徘徊し、それにマイルス・デイピスの即興演奏が被さる。その強烈なイメージが脳内に植え付けられてしまっていて、細部の部分は記憶から抜け落ちてしまっているのだ。
そんな前半なのだが、吉瀬美智子だよなあ〜やっぱり。
この人ってどうしてこんな変なんでしょうね。オリジナルがジャンヌ・モローだから、比べてしまうとどうしてもスッポンでしか無いのは、間違い無いところでは有りますけどね。ずぶ濡れになる場面等は「どぶねずみかよ〜」…と。
何だか存在自体がどの作品の演技を見てもお馬鹿っぽいんだよねえ〜。
そんなこんなで夜が明けて事件が明るみになると。吉瀬美智子の馬鹿っぽさが出演者全員に乗り移ったかの様に、ここから一気にお馬鹿映画丸出しの展開が始まって来る。
阿部寛渾身のコメディ演技が弾け、北川景子も吉瀬美智子を見習うかの様にどぶねずみに変身する。もうこの辺りはゲラゲラ笑ってしまう位に、映画全体が何か変だ!
監督が狙ってやってたとしたら凄いんだけどな〜。
そんなこんなで、オリジナル同様にサスペンス映画として観たら駄目でしょうね。でも「これはコメディなんだ!」と思いながら観たら、その何となく“妙な”感じをすんなりと受け入れ易いと思います。
(2010年10月11日TOHOシネマズ西新井/スクリーン1)
北川景子が可愛い
映画評価:20点
リメイク作品ですね。
せっかく日本版としてリメイクするのであれば、そのままの雰囲気でマネするのではなく、しっかりと作り直せば良かったのに
正直、微妙でした。
主人公がエレベーターにいる間が一番苦痛で、飛躍が飛躍して急に解決して…
もう何コレ(汗)
あと減点の最大の理由は、玉山が鬼畜脳過ぎて全く共感出来ないし、北川はバカだし
行動理解不能
ただ今ケバくなってる北川景子が、この時はただただ可愛い
それだけ!
吉瀬美智子が綺麗
ルイ・マル監督が1957年に発表した名作サスペンスを、現代の日本に置き換えてリメイク。
人生の歯車が狂っていく…という話は確かにいつの時代でも通じるが、何故リメイクしたか、その必要性が感じられなかった。
所々に、21世紀にそれはナイだろ、と思う箇所があったのもマイナス。
緒方明監督、せっかく「いつか読書する日」「のんちゃんのり弁」が秀作で良かったが、今回は失敗。
演出も余りにもスロー過ぎて、サスペンス感がナイ。
唯一の見所は、吉瀬美智子。
この人って、ホントに何て綺麗なんでしょ!!
んー。。。
そんなに証拠たっぷりに殺人を犯さなくてもって感じですかねぇ。。動機もぐっとくる感じもないし・・何を伝えたかったんだか。
でも吉瀬美智子さんは綺麗でしたね。個人的には化粧が薄い方が魅力的です。阿部ちゃんが出てるとどこか笑いをとってくれるのではと期待してしまいます。。
ん〜。。。
50年前のリメイク版。違うサイトで50年前の作品のレビューはとても評価良かったのに。やはり無理があったのかな?
出演者は豪華。吉瀬美智子さん大好きだから見てみたものの。どうして?って場面が多かったな。
ちょっと50年前の作品観たくなりました(笑)
過度の期待は無しで見たほうが楽しめます
予告編などで過度な期待感を持っていた為、見終わった後は物足りなさがありました。阿部寛がエレベーターから出てきた時に会場から笑いが起きたのは、監督としても意外だったのではないでしょうか?この映画の売りは怖さ、ドキドキ感だと思うが、何れも中途半端感は否めなかったと思います。
そのまま現代に持ってきても。
最近の角川映画ってこういうのが多い気がしてならない。
なぜこの旧作を今、日本で、リメイクするんだろう?^^;
なんかこう…訴えたいものがあったのかしら。謎・謎・謎
目的が分からない作品の出来栄えは、原版と相変わる
ことなくストーリーが綴られているが、当時ですら、エ?
何この人たち、バカ??と思われるほど穴だらけの犯罪を
すんなり現代の日本に持ってくるのって、どうなんだろう?
舞台を横浜にしたのは、あのビルを使いたかったから?^^;
エレベーターを手動で17:30に止めちゃうところも凄いけど、
外壁をロープでよじ登るっていうのも今じゃあり得ないぞ^^;
それに…あれだけ止まる。って言ってるのに、なんで階段で
戻らないんだ…?あ、これを言っちゃあいけませんよね(爆)
あくまで原版に忠実に…それでこうなっちゃいました、か。
あまりに芸がない、、、あ、これも言っちゃあいけませんか。
原版を初めて観たのははるか昔…もちろんリアルでなく。。
当時かなり若かった自分には、J・モローが美しいというより
キモいオバさん、なんて思った記憶すらある(すいません^^;)
だいたいアンタ、自分で手を下さないで若い愛人にやらせて、
いなくなったらアタフタして探し回ってバカじゃないの!?
なんて…(まったく散々な)評価をしていた気がいたします^^;
(邦題タイトルだけは、すっごいなぁ、なんて思いつつ)
面白いつまらないの前に、バカばっかりだ!と思っていた。
ヌーヴェルバーグの傑作度でいえば、私的にこの2年後の
ゴダールの「勝手にしやがれ」のほうが好きでしたねぇ。
でもL・マル、弱冠25歳の初監督作品ですから…凄い才能。
一番有名なのはM・デイヴィスの即興で奏でられるジャズ。
阿部ちゃんと吉瀬美智子っていう、キャスト陣も芸のない
選びよう^^;まぁお二人とも大熱演しているし、脇の二人も
悪くない(原版通りのバカップル)のだけれど、当たりまえ
すぎる演技をただただ見せられるだけで、面白味がない。
何を期待して、何を見せたくて、リメイクしたのかが分からず、
観客が途方に暮れてしまうのをよそに場面は明るさを増し、
せっかくの当時のモノクロのイメージが崩れ去っていく感じ。
やっぱりカッコいいのは、タイトルだけでした^^;
(殺される人って、必ず直前になって犯人を罵るのよねぇ)
中途半端なリメイクで不自然さばかりが目立つ
映画.comの緒方明監督のインタビュー記事(2010年10月8日)を読んで、9日に「死刑台のエレベーター」を観た。
「不倫の果てに人を殺してしまうということは、50年前と現代ではまったく意味合いが違うわけです。おそらく不倫の概念そのものも変わっているでしょう。そこをリアリズムで埋めていく作業っていうのが、演出家としては一番気を使ったところですよね」
緒方明監督のこの言葉に期待して観たのだが、残念ながら、1958年にフランスで公開された『死刑台のエレベーター』のリメイク作品を作るならば、エレベーターに閉じ込められるという設定自体を変えたり、結論を変えたりするくらいの大胆さが必要だったのではないか、と感じる作品だった。
吉瀬美智子、阿部寛は熱演だったと思う。雰囲気のある映画ではあった。
ところが、まず、ストーリーを進めるための仕掛けがあまりにも不自然。なぜ、停電になるとわかっているエレベーターに乗るのか。犯罪の証拠になりうる携帯電話をなぜ車に置き忘れるのか。なぜキーをつけたまま車をとめておくのか。完全犯罪を目指す男がここまでドジかと思わせる場面が多すぎた。これでは「完全に犯罪が成立」してしまう。
そうした細部だけでなく、なぜ、追ってきた男に暴力団組長が優しくするのか、赤の他人だった女性が、人を殺した人間となぜ一緒に死のうと思うのか。なぜ主人公たちは社長を殺そうとするのか、登場人物たちのコミュニケーションや頭の中が理解できないのだ。
数えきれない不自然さをあえて気にしないよう努力し、せめてラストで決めてくれればと期待して観ていたが、ラストは「なぜこんなことで死刑になるのだろう」というエンディング。これでは、50年前と変わらない。
映画はフィクションなのだから、事実と違うじゃないかと怒ったりはしない。何百発も銃で撃たれても主人公には当たらない。それはいいと思う。練習もしないで本番を迎えたオーケストラが名演で観客を泣かせる。それもかえって作品を盛り上げる。
しかし、不注意としか思えない矛盾に満ちたストーリーの不自然さがここまでくると、もう喜劇にもならない。
この映画はサスペンスなのだろうか。一つもどんでん返しや驚きがなかった。
例えば、ビルが5:30に全面停電するといった現代にはありそうもない設定はやめ、インテリジェントビルの社長室に侵入するために組んだプログラムが裏目に働いて、エレベーターもとまってしまうとか、完全犯罪が成立したかにみえた数年後に刑事が証拠をつかみ、犯人を追いつめる・・・くらいのリメイクをしたほうがよかったと思う(エレベーター、完全犯罪にこだわるなら)。
もとの作品の本質的なテーマをリメイクするならば、こんな無理な作品にはならなかったはずだ。
長いです...。
う~ん、何んでしょう。
とても、時間が長く感じられました。
俳優さん達の演技がどうというのではなく、
脚本そのものがあまりおもしろくなかったような気がします。
何も得るものもなく、感動もなく、驚きもなく....何もなかった...。
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