グリーン・ゾーンのレビュー・感想・評価
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ボーン!カムバ~ック!
ボーンシリーズは結構面白かったです
先週の興行ランキングもアリス、トリックに次ぐ、第3位だし!
シネコンも一番客席が多い1番使ってるし
期待していきました
でも、閑古鳥
いくら、田舎で、朝一番だといっても、日曜日なのに
全部で10組いるかいないか
肝心なのは内容ですが
期待作品に当たりなし
つまんない
ドンパチもアクションもたいしてなけりゃ、物語の筋も大したことないし
安直な展開だし
ロケにお金かけたかもしれないけど、お金かかってないな~みたいな感想
マットデイモン殴られっぱなし
一番後ろのペアシート中央席を陣取りましたが、息子なんか、途中で隣に移って、思いっきり横になって、寝てました
ボーン!カムバ~ック!
昔の日本もこんなんだったんじゃないか…
戦争が終わっても、未だ無政府状態が続くイラク。
アメリカの爆撃で崩れ落ちた建物がそのまま残り、道路脇には焼け焦げた車のスクラップが放置されたままで、戦争の傷跡が深く残る。
銃声轟くイラクの街を進む、武装したアメリカ軍の車両のまわりには、水や食料、ガソリンを求めてイラクの人々が群がる。
体に包帯を巻いたり、腕や足をなくした人も多い。
主人公のミラーたちは、そんな街を、上からの情報で大量破壊兵器を求めて走り回る…。
一方で、アメリカに接収されたバグダッドのホテルでは、水着の美女たちが遊ぶプールサイドで、アメリカの政府高官たちがパラソルの下、イスに寝そべりリゾート気分……。
ここがタイトルにもなってるグリーン・ゾーンと呼ばれるところ。
しかし、ストーリーとは絡んでこない。
監督はこの場違いな光景を世界に告発したくて、タイトルに付けたのではないか。
アクション映画なら、最後はここを戦場にして、アメリカの政府高官たちが逃げ惑う姿を見たかった。
遅れてやってきた秀作ポリティカルアクション
イラクに大量破壊兵器は存在しない……戦争の大義名分を揺るがすその事実を隠蔽する為にとある陰謀が進行していたというストーリーは、グリーングラス監督の手腕によって実にサスペンスフルに作られてはいるものの、やはり“何を今更”感が漂っているように思えてならない。
あと2、3年早く……例えばブッシュ前大統領がイラク人記者から靴をブン投げられた頃にでも公開されていれば良かったかもしれないが(もちろん無茶な相談だけどね)、イラク戦争を題材にした映画が量産された今となっては新鮮味は薄い。
だが逆に言えば、戦争参加国の人々(監督は英国人、主演は米国人)の「あの戦争を支持してしまった」という後悔の念が今でも深いのだとも言えるだろう。
偽情報を鵜呑みにしていたと知った記者の苦渋の表情や、協力者として登場するイラク人の最後の台詞に、作り手の贖罪の念が込められているように思える。
ポリティカル(政治)サスペンスとして一定の出来に仕上がっている本作だが、監督はこの映画をあくまでエンターテイメントとして観てほしいとのことなので、そこについても書きたい。
手持ちカメラで撮影されたアクションシーンの緊張感は見事の一言だ。冒頭の避難シーンや敵の会合に乗り込むシーン、そしてクライマックスの追跡劇と高いテンションは維持され通し。『最前線に叩き込まれる』という宣伝文句に恥じない迫力だ。
カメラがブレすぎて酔う人もいるかもなので注意は必要だが、『ハートロッカー』に軍事アクションの迫力を期待して肩透かしを喰らった方などにはオススメできると思う。
しかし、『ボーン』シリーズのような流麗なまでに洗練されたアクションシーンを期待してはいけない。主人公はあくまで軍人であり、暗殺者ではない。当然アッと驚く殺人スキルを見せる訳は無いのだ。
また、主人公がボーンほど自律行動型の人間では無いことも、物語のスピード感をやや削いでしまっているかもしれない。
どちらも物語上で必要な制約であり、『ボーン』シリーズよりエンタメ度が下がってしまうのは必然だろう。
どうしても『ボーン』シリーズとの比較になってしまって申し訳ないが、そのシリーズを観ている人にも観てない人にも勧められる、水準以上のアクション映画に仕上がっていることは間違いない。ポリティカルアクションが好きな方なら是非。
<2010/5/15鑑賞>
アメリカ人による、痛烈なるアメリカ批判。
「大量破壊兵器はイラクに存在しなかった」
この結論に導くまでを、丁寧に、かつ壮大に魅せてくれるサスペンス・アクション!!でした。褒めすぎかな??w
一介の部隊長が命を賭して真相を暴く、という筋書きは意外に新鮮味を感じました。在りそうで無かった感じ。
ただ、戦争がテーマでありながら、そこまで過剰に戦争シーンを挟まない、そこに比重を置かない構造は、観ていて些か派手さには欠けます。まあ、それはテーマがテーマだけに、仕方がないとこなんですよね。
でも今回、スパイでもヒーローでもないマット・デイモンさんが非常に良かった。一人の兵士としてのポテンシャルのみで戦うガムシャラな銃撃戦&肉弾戦は、ジェイソン・ボーンの様な派手さやケレン味はないけれど、親しみが持てました。
サスペンスとアクションとを交互に重ねたボディブローの様な手応え。劇場で観て損はしません。
今回もグレッグ・キニアはなかなかのイヤな奴だし。この人、毎回感心しますわ本当にw
典型的イヤなアメリカ人。真相暴く熱血漢アメリカ人。一体、どっちが本当のアメリカなんでしょうか…なんつってw
一個注文つけるとしたら…次回グリーングラス監督とデイモンさんのタッグがあるのなら、アクションもちっと多めでお願いしやすw
本当?フィクション?
本当に核はあったのだろうか。実際に受ける疑問をこの映画はうまく使っている。
核が存在する情報が入り、現地に向かっても核は見当たらない。そこには米国の陰謀が存在している。
戦争のきっかけを単に作りたかったから、核を保有していると嘘を流す。どこまでが本当でどこまでが本当ではないのかということが難しくなる映画だ。
それにしても、マット・デイモンだんだんごつくなっていきますね。
オススメ☆
まるで「そこ」にいるような臨場感と迫力、そして適切なスピードで展開していく内容にとても引き込まれる作品でした。
様々な立場から「イラク戦争」を見直すことが出来ると思います。
主演のマット・デイモンは期待通り素晴らしかったです。
アメリカを非難するのは簡単だが・・・
世界のトップに君臨するため、アメリカはあらゆる手を使って、他国を制圧しようとする。第三国の理解と軍の投入には大義名分が必要であり、かの米大統領はイラクの大量破壊兵器の存在を仄めかし、全世界を動かした。ところが兵器は見つからず、獲ったのはフセインの首だけだった。使われたのは大量のアメリカ産兵器で、この戦争で得をしたのは誰だったのか・・・。そんな疑問に応える形で登場した作品だ。
弾にあたる心配のない机上で駒を動かす上層部に対し、与えられた情報に命を懸ける前線の兵士では利害関係は一致しない。懸けるべき命は、国のためであり、家族・友人のためである。決して一部の人間の私利私欲のためではない。
アメリカという国は怖い面もあるが、このように闇を暴き訴える力も持っている。映画が持つ力を知っている。アメリカを非難するのは簡単だが、日本は国益を護ることもロクにできていない。
イラク人の「ここは自分の国だ。どうするかよその国になんか決めて欲しくない。」という訴えが印象的。
アメリカって怖い
あまり予備知識もなしで見に行ったので、結構楽しめました。
戦争映画ならではの迫力もありましたが、なんといっても、ストーリーがノンフィクションのようなフィクション。
こんな話も、確かにあるのだろうな、となんだかやるせない気持ちになりました。
反米のテーマがすごい!
昨日、映画館で観る。真ん中あたりの席で観たのだが、この映画は後ろの席で観るべきだ。目が回って気持ちが悪くなったのだ。何でかと思ったら手持ちカメラの映像のせいだ。臨場感はあるが、気分が悪くなるので注意。
アメリカが起こしたイラク戦争の原因は「イラクが大量破壊兵器を持っている」ことだった。政府高官が事前に「大量破壊兵器はイラクにない」ことを知っていながら、それを伏せて戦争を仕掛けた・・・という超反米ストーリーだ。
劇中の通訳をしたイラク人が最後に「私たちの将来をアメリカに決められたくない」という台詞が印象的だ。アメリカのエゴで起こった戦争だった印象は否めない。
ノン・ストップで駆け抜ける
こんにちは(いま16日pm8:10頃です)
大量破壊兵器はなかった。
アメリカの開戦理由は事実無根だったことは、
あとの検証結果で明らかになっている。
その事実をテーマに、どんな映画になるのか?
若干の不安感があった。
でも、それは杞憂に終わったと思う。
その第1がノンストップで駆け巡る映像の秀逸さだろう。
手持ちカメラで追う、リアルな戦闘シーン。
それを煽るようなリズムを刻むサウンド。
特に、ヘリコプターが近くに舞い降りたり、
飛び立つシーンの迫力は、ちょっとないものがあった。
この映像とサウンドだけでも説得力があった。
そして、単なるリークで動いてしまうジャーナリズムへ
警鐘も鳴らしていたことにも納得するものがあった。
マット・ディロンも、グリーングラス監督も、
ただのエンターティメントだけでは終わらせない
強い意志を感じた。
大量破壊兵器なんて、元々無いんですよ。
2003年3月19日に米軍を始めとした有志連合がイラクに攻撃を始める『証拠』である『大量破壊兵器』。探せば探すほど、その存在に疑問が生じてくる『大量破壊兵器』の謎に、マット・デイモン演じるロイ・ミラーが命を掛けて迫ります。
いまとなっては『大量破壊兵器』なるモノは、始めから存在しなかったのは明らかになっていますが、この作品の設定年代の頃は、全世界がその発見は今や遅しと待っていた頃ですね。この映画に描かれている事はフィクションですが、アメリカ国防総省(以下DoD)とCIAの確執が、この作品で描かれるように本当にあったのかは不明ですが、どちらもお役所ですから、少なからず何らかの衝突は有ったのでしょうね。
タイトルのグリーン・ゾーンとは、イラクの首都バグダッドの中心部に設定された地域で、連合国暫定当局(CPA)や米国系企業の拠点などが置かれた地域の事。正式には、インターナショナル・ゾーンと言うそうです。また、このグリーン・ゾーンと言うのは、この地域以外のことをレッド・ゾーンと呼ぶことから、その対比として呼ばれていた名称で、グリーンと言う事から安全地帯と思いがちですが、そう言う意味はないそうです。
主人公ロイ・ミラーを演じているのはマット・デイモン。ボーンシリーズ以降、すっかりこう言うマッチョな役が多い彼ですが、今回も、中々いい演技しています。ところで、劇中ミラーは「チーフ」と呼ばれていて、その日本語訳が「隊長」となっているんですが、これは間違いでな無いですかね? と言うのも、ミラーの階級は上級准尉なんですが、これがChief Warrant Officerと呼ばれる階級なんですよね。Chief Warrant Officer自体もCW2の2等准尉からCW5の5等准尉までありますが、階級章が良く見えなかったので、CW2~CW5のどれかはわからなかったです。まぁ、何れにしても、そのChief Warrant Officerのチーフではないかと思います。
これは、アメリカの批評家達には「反米的である」と不評らしいです。まぁ、ミラーの行為をそのまま見てしまうと、そう見えるかもしれません。でも、政治的に描かれるな上級幹部(って言うか、この劇中ではパウンドストーンの事ですが)を見れば見るほど、そして、政治的な上級幹部の命令に従って命をかけている兵士達の働きを見れば見るほど、この作品って、その末端の兵士達に捧げるという意味もあるのではないかと思いました。違いますかね? あ、とは言っても、実際にミラーの様な行為をしたら、軍法会議モノではないかと思います。
この映画に描かれているミラーの行為の有無は不明ですが、それを横においても、アクション映画としては、中々、面白いとは思います。欲をいえば、謎を暴こうとするミラーが、軍人ではなくジャーナリストの方が、もっとそれっぽい気がします。
映画の最後の方のシーンは、いまに至るイラクの混乱を暗示するシーンになっています。
「戦争」こそ無意味。
唐突かつ予定調和な展開が影響して,
骨太にはなっていないけれども,
軍人にハマッているマット・デイモンと,
娯楽と社会派の両立に長けた
ポール・グリーングラス監督の手腕のおかげで,
なかなか面白いサスペンスアクションだった。
唯一の大掛かりなアクション,終盤の激戦が見応え。
イラク国民の
「反米」と「愛国心」の感情を盛り込んでいる点も評価。
インビクタス負けざるもの を観ました
監督 クリントイーストウッド、モーガンフリーマン、マットデイモン主演の映画 ワールドカップで南アフリカチームが優勝するまでストーリですが
、期待通り 俳優の熱演、見ることの少ない南アフリカ風景、すべてに楽しめました。もっと話題、コマーシャルをして欲しかった映画でした。
今度は マットデイモン 得意の 兵士役(アクション)楽しみにしています。
フィクションか、ノンフィクションか?
もう、ずいぶん前に試写で観ました。
戦争映画かな?と思いながら、作品の予告、本編と観ました。
戦争映画は苦手なのですが、
戦争云々という印象ではなく、それによる爆発物やテロが軸という感じ。
もう、最後まで見入ってしまいました。
終始、マット・デイモンがカッコよし。
B前大統領なら考えそう、でもまさか・・ね?と思わせたり・・・。
予告編で印象に残った言葉があり、
「あなたは(上映時間)分、戦場にいる」というようなコピーが印象に残り
まさに、その場にいるような感覚にもなりました。
(↑の言葉はニュアンスです。すみません)
もう一回、観たいなと思います。
大味な演出に、イマイチサスペンスとしての面白味が欠けてしまったようです。
東宝東和試写室でのスニークプレビュー試写会で見てきました。
作品が公式発表されたので、レビューアップします。
マット・デイモン&ポール・グリーングラス監督コンビなので『ボーン』シリーズの面白味を期待している人には、率直に言って、ちょっとがっかりな内容でした。ただ手ブレと超高速カット割を多用したスピーディーな展開は健在です。
ラストのバトルシーンでは、ラストまで一気に突っ走ります。その間ヘリコプターが何機も打ち落とされたり、派手な演出が目立ちます。
但し、『ボーン』シリーズの面白さというのは、細かく計算されたクライシスだったり、アクションだったと思うのです。その点本作では大味な感じがしました。
「グリーン・ゾーン」とは、かつて連合国暫定当局があったバグダード市内10km2にわたるエリアのことです。イラク暫定政権下の正式名称は「インターナショナル・ゾーン」だったものの、「グリーン・ゾーン」の呼び名が一般的でした。物語はアメリカ占領下のグリーン・ゾーンで起こる戦争アクション&サスペンスです。
主人公のマット・デイモンが扮するロイ・ミラーは、CIAの上官による大量破壊兵器調査を補佐する下級准尉。ところが、何度調査に出かけても、目的の「お宝」が出てこないことからロイは、疑問を持ちます。
この疑問から、疑惑は大きくなり、ロイは次第に大量破壊兵器の情報が国防総省およびホワイトハウスのねつ造ではないかという疑いに繋がっていきます。
国防総省がその証人として名前を挙げていたイラク軍アントニ大佐の身柄を巡って、証人を抹殺したい国防総省と大佐を守る部下達とCIAのブラウンとロイが三竦み状態で奪い合うところがクライマックスで描かれます。
戦闘シーンはど迫力なのですが、国防総省が張り巡らす陰謀には全然スリル感がないのが致命的です。例えば、独自に調査するロイが邪魔な国防総省は、彼を暗殺する決定をするものの、全くそんなシーンはありません。安泰なロイを見ていると、緊張感を感じなくなりました。
ロイ自身のキャラも、イマイチ使命感に乏しく、面白味に欠けるのですね。もう少し国防総省やその背景にあるホワイトハウスの陰謀を強調した方が、メリハリが出てきたと思います。
余談ですが、たまたま『ハート・ロッカー』試写会の直後で見てしまったため、同じ爆弾処理シーンで、あまりの迫力の違いに、本作がつまらなく見えて仕方ありませんでした。
本作はイラク戦争を仕掛けたアメリカを一方的に悪と決めつけています。作品で登場するイラク人もベタで、アメリカを非難する人ばかりです。そこには、一切アルカイダやフセインの非道ぶりは登場しません。
けれども実際には、フセインによって迫害を受けてきたシーア派やクルド人がいたわけだし、アルカイダによるテロの脅威は、決してアメリカの自作自演ではないのです。
もしフセインをのさばらしていたら、世界は予言されたとおりの深刻なイスラムvsキリスト教国の最終戦争へ、雪崩を打って突入していたでしょう。
本作のように、大量破壊兵器を盾に取った反米一本槍では、テロが拡散するばかりであったのではないか。そんな疑念を抱かせる作品でした。
その点政治的な主観をいれない『ハート・ロッカー』のほうが、かえって反戦を印象強くしていると思います。
ところでマット・デイモンは2007年から2008年にかけての全米脚本家組合ストライキの厳しい撮影スケジュールの最中であっても、スティーブン・ソダーバーグ監督の映画『インフォーマント!』の撮影が始まる2008年4月15日に間に合うと確信して、その直前にクランクアップする予定であったこの映画に参加したそうです。『インフォーマント!』では、かなりの体重増に挑戦しただけに、大変だったことでしょう。
ボーン・シリーズ×ユナイテッド93=グリーン・ゾーン
☆
ボーン・シリーズ×ユナイテッド93=グリーン・ゾーンでしょうか。
ポール・グリーングラス流のハンディを多用したボーン・シリーズのような
臨場感たっぷりのリアルな戦場を感じさせるカメラワークと
ユナイテッド93のような中立で冷静さを貫こうという視線に、
少し熱さが加わって加速してしまったような作品で、
事実はどうであれ米国が認めるわけないだろうから、
ノンフィクションを基にしたフィクションということでしょうか。
戦争映画というよりも、
こう書いちゃうとちょっと語弊があるかもしれないが、
戦争エンターテイメント映画として、
あるネタに関しては予想の範囲内でそれほど意外性はなかったけど傑作。
通訳として雇うことになる現地の人物の叫びは、
もっともな訴えであり少し込み上げてきてしまった。
彼がクライマックスで取った行動には意表をつかれ唖然としてしまったが、
その行動にもまた納得してしまう自分がいた。
☆
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