「SE、MEの素晴らしさ。映画は映像だけではない!」グリーン・ゾーン jadesabreさんの映画レビュー(感想・評価)
SE、MEの素晴らしさ。映画は映像だけではない!
「ボーン・スプレマシー」、「ボーン・アルティメイタム」で監督とマット・デイモンは3度目のタッグ。広告に『114分間 あなたは最前線へ送り込まれる。』と書かれており、物凄く期待して鑑賞した。
のっけから強烈な銃弾の音と映像が飛び込んできた。ボーンシリーズ同様、戦闘シーンはほとんどが手持ちカメラによる映像で、観る者が酔うほどの迫力ある臨場感。この点で広告に偽りはないかも。
戦争の原因だった大量破壊兵器の存在。実話でも結局見つからなかったはず。この作品のビヘイビアを確認もせずいきなり映画館に直行したので、どこまでノンフィクションであるかわからない。個人的にもフセイン憎さから大量破壊兵器の存在はねつ造ではとも思っていただけに、ドキュメンタリーのように感じてしまった。
特殊効果を使わず、実際の爆破等を採り入れたのだろう。眠気がいっぺんに吹き飛んでしまった。以前爆破シーンのNo.1は「ソードフィッシュ」と書いたことがあるが、戦闘シーンのNo.1はこの「グリーン・ゾーン」だろう。これはあくまで映画館で観ることが前提。迫力ある映像に迫力ある音が付いて初めて成立するため。
マット・デイモンはどちらかというとボーンシリーズの方があっていたように思うが、これはこれでなかなか楽しめる作品。大画面が激しく揺れ動くものだから、DVD化されたら、自宅でゆっくり繰り返し確認してみたいと思った。お話は、戦争責任論まで突っ込んだものまでは描かれておらず、非常に単純な内容。そこもボーンシリーズの明らかなフィクションとは大きくかけ離れた。本作は観る者の好みが大きくでるもので、賛否両論か。
コメントする