「80年代のノリのままなのはちょっと…」ゴーストバスターズ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
80年代のノリのままなのはちょっと…
もうずっとそうだけど、特にここ数年は、過去のヒット作の続編、リメイク、リブートが多くなった。本作も80年代のヒット作「ゴーストバスターズ」のリブートだ。
遠い遠い遠い昔に観たオリジナルのゴーストバスターズを思い起こさせるような懐かしさのある作品だったね。
ストーリーは違うけど、ちょっとバカらしさのある程よい適当さが、金にものをいわせて脳筋映画を連発していた時代感があって良かった。
オリジナル版のキャストがこぞってカメオ出演していたのも嬉しいよね。
だけど、80年代やオリジナルのゴーストバスターズを知らない人には面白くないんじゃないかと思う。
画面の枠からはみ出るゴーストの演出や映像が綺麗になってキャストが女性中心になったこと以外、ノリも程度もオリジナルのままなんだもの。
80年代はそれでも良かっただろうが現代ではどうだ?。映画が進化していき観客の求めるものも時代とともに変化していくのだから、今の求められている面白さを提供しないと駄目だと思う。
とりあえず、せっかく女性四人のゴーストバスターズなのだから女性あるあるみたいなのは欲しかったかな。
それだけでもかなり違ったと思うんだよね。
そんなわけで、すごく懐かしくてある意味楽しかったのだけど、映画としてはかなりイマイチな感じのする、もう少し頑張りましょうコメディ。
続編があるっぽいのでそっちは本当に何とかしてほしいね。オリジナル版を踏み越えて新しいものを産み出せなきゃやる意味ない。
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