「予想以上に面白かった、まさかの旧シリーズ超えですね」ゴーストバスターズ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
予想以上に面白かった、まさかの旧シリーズ超えですね
良くも悪くもこれぞゴーストバスターズ、時代は変わって映像技術は進化しても、どこかレトロ感漂う作風に・・・変に背伸びをせず旧シリーズのゴーストバスターズが持つ世界観を損なわなかったところに、とても好感が持てた作品でした。
かと言って同じことの焼き回しと言うほどオリジナリティがなかった訳でもないところなんかは、何とも絶妙な匙加減でしたね。
キャラ紹介に笑いの小ネタを挟みすぎて前半テンポが悪すぎた辺りは少々難点でしたが、各人のキャラ立ち具合で楽しめた部分もあった作品でしたから、まあそこは大目に見ましょうか。
しかし最初は女性版ゴーストバスターズなる安易な発想にこれはやらかしそうだなと思ったものでしたが、蓋を開けてみれば良い意味で期待を裏切ってくれましたね。
まあそもそも旧シリーズも傑作と言われるような類ではなかった(個人的にはですが)と思うので、よくよく考えれば元から案外ハードルは低かった気がしないでもないのですが、オリジナル版を完全リスペクトした作品に仕上げたことによって旧シリーズファンの心を鷲づかみ、それでいて何の馴染みもない方にもこれ単品で全く問題なく楽しめるよう仕上げた辺りはホント素晴らしかったと思いました。
懐かしのあのキャスト達のカメオ出演やあのゴースト達がレトロ感たっぷりなビジュアルで登場してくれたのも、本当に嬉しい限りでしたね。
ただやや旧シリーズに拘り過ぎて、今回オリジナルのゴースト達はちょっと印象が薄かったかなぁ。
でもバスターズ4人の面々や受付係のあの男の個性は完全に旧シリーズを超えたと言っても過言ではなかったでしょうね。
クリス・ヘムズワースが、まさかこんなおバカちゃんを演じてくれるとは・・・イケメンお飾りマヌケキャラを全力で演じるクリスに大爆笑、エンドロールも最高でした。
ある意味皮肉たっぷりなキャラ設定だったとも言えますよね・・・しかし男女逆転でこう言う発想に行き着くとは、素晴らしい。
一方、旧シリーズ同様バスターズの面々はオバサンだけで美女と呼ばれるようなビジュアルの方が全くいなかったのも、良くも悪くもゴーストバスターズか。
でもキャラ立ち具合は凄かった、特にケイト・マッキノンが演じた武器作成担当のホルツマンのぶっ飛び具合に終始目が釘付けになってしまいました。
あとクリステン・ウィグの男に飢えてる感も結構好きでしたよ。
今度はホルツマンの師匠も加えたストーリーで続編希望です(でも旧シリーズ同様続編作ったらやっぱりコケるのかな)