「コレはコレで愛せるのだけれど…」ゴーストバスターズ 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
コレはコレで愛せるのだけれど…
先行上映にて3D字幕版鑑賞。
先行でパンフレットが買えたのが珍しく感じた。
これはこれで愛すべき出来だが、なんだか寂しくもなった一本。
仕方のないことだがやはり前シリーズと一切係わりが無い設定、というのが一番寂しい点。
やはりヨボヨボのバスターズが老いに負けて、新人をリクルートして…のような話が観たかったのは本音だ。
全体的にギャグの盛りも多く、笑って楽しめるのだが…
●テンポの悪いところも多々アリ。
クリステン・ウィグとメリッサ・マッカーシー、それぞれ素晴らしいコメディエンヌなのだが、二人揃って出てくると本当に話を停滞させるようなどうでもいい脇道ギャグを始めるのに辟易。
「ブライズ・メイズ」でも同じイライラを感じたのだが…と思ったら、監督が一緒じゃないか。
このグダグダが、「女性あるある」的な共感を生むのだろうか?
自分にはちょっと追いて行けなかった。
●トラクタービーム等々のワクワク科学の説明も設定もいい加減過ぎる。
説明が雑すぎる上に、とてもご都合的に使われており。
「幽霊に物理攻撃が効いちゃうんだ…」と、途中からアングリした。
結局劇中でバスターズが出動してちゃんと捕獲したのって、一匹だけというのも物足りない。
といった点で前作のようにワクワクしなかったところが、今時と言えばイマドキ風なのだろうかな。
ただしトンカチ神様は大反則!
彼の本領を発揮した破壊力満点の行動を観るだけでも価値あり。
これはあざとすぎるキャスティングの勝利!
せっかく復活した大好きなシリーズの冠、このまま続けてほしいのだけれど。
次はもっと、ベタでシンプルなコメディ活劇にしてほしいと思う作品。